スネーク「どんな」



ビッグボス「それが私にも教えてくれんのだ、冷やかしに行こうと思ったのだが」



キャンベル「ビッグボス、せっかくリキッドが働き出したというのにそんなことを…度し難いな」



リキッド「帰ったぞ!」



ビッグボス「おかえり」



リキッド「俺は疲れたから寝る」



ビッグママ「ご飯は?」



リキッド「いらん」



スネーク「俺もそろそろ寝るとしよう」





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ビープビープ



スネーク「んん…」



ビッグボス『こちらBIGBOSS、聞こえるかスネーク』



スネーク「なんだ…今日は休日だぞ…」



ビッグボス『心配するな、バースト通信だ。周囲には聞こえん』



ビッグボス『つい先程リキッドがヘイブンを発った、おそらくバイトだろう』



スネーク「それで?俺にどうしろと?」



ビッグボス『リキッドを尾行し、やつのバイト先を暴け』



スネーク「なぜ俺が…」



ビッグボス『小遣いをやろう』



スネーク「よし」

ビッグボス『今回の任務でお前をサポートするメイリンとエメリッヒ博士だ』



メイリン『よろしく、スネーク』



オタコン『おもしろそうなことやってるって聞いてね』



スネーク「ああ、お前達がいると心強い」



ビッグボス『それと、今回は特別に段ボールを支給する』



スネーク「やけに気前がいいな」



ビッグボス『もう一度確認しよう、リキッドのバイト先を確かめたらまっすぐ帰ってこい。いいか、奴にバレるんじゃないぞ』



スネーク「昼食までには帰れそうだ」

スネーク「こちらスネーク、コンビニの前でリキッドを発見した」



ビッグボス『ふむ、どうやら奴の友達と会話をしているようだな。スネーク、盗聴できないか』



スネーク「だがどうやって…」



オタコン『スネーク、君のソリッドアイをアップデートしておいた。望遠モードに指向性マイクの機能が追加された。使ってみてくれ』





リキッド「どうしたんだ、お前達」



レイブン「カラスの餌を買いに来たんだ」



ウルフ「私は狼達の」



マンティス「ボスはどこへ?」



リキッド「む…バイトだ」



オセロット「バイト…ですか?」



リキッド「ああ、もう行く。じゃあな」

スネーク「ただ挨拶しただけだ、引き続きリキッドを尾行する」



ビッグボス『うむ』



スネーク「む…」



ビッグボス『どうしたスネーク』



スネーク「まずいことになった…リキッドがシャドーモセスへ入っていく」



オタコン『ええ!?あの超大型ショッピングモールのかい?』



ビッグボス『人混みが多くなる、スネーク、段ボールを使用するんだ!』



スネーク「了解」



メイリン『スネーク、気をつけてね』



スネーク「ああ」

スネーク「こちらスネーク、リキッドはダーパの前で立ち止まった」



ビッグボス『シギントの電化製品屋か』



オタコン『もしかしたらそこがバイト先なのかも』



スネーク「店長が出てきた、盗聴を始める」





シギント「いようリキッド、どうしたんだ?」



リキッド「これを見ていたんだ」



シギント「これって……ああ、俺特製携帯電話か」



リキッド「機能が良いと聞いてな」



シギント「電波はたとえサンヒエロニモの独房にいたって届き、カメラはマーキング機能付だ」



リキッド「音楽も聴けるのか」



シギント「当然だ、その上リベレーターにそっくり」



リキッド「ふむ…また今度来る」



シギント「待ってるぜ」

スネーク「どうやら違ったらしい」



メイリン『リキッドのバイトの目的ってもしかしたら携帯電話なのかな?』



ビッグボス『その可能性も考えられるな、スネーク、任務を続けろ』



スネーク「了解」



オタコン『ちょっといいかな』



スネーク「なんだ」



オタコン『ウルフからメールが来てさ、この後食事に行くことになった』



スネーク「任務はどうなる」



オタコン『君達には悪いけど、僕はここで離脱するよ』



ビッグボス『仕方ないな…これまでありがとうエメリッヒ博士』



オタコン『健闘を祈ってるよスネーク』



スネーク「ああ」

スネーク「ふう…こちらスネーク、かなり人混みが増えてきた。監視員(ゲノム兵)の数もさっきとは格段に違う」



ビッグボス『ソリトンレーダーを使え』



スネーク「ソリトンレーダーがあるのか?だったらもっと早くから…」



メイリン『バッテリーのことを考えて使うのは後にする作戦だったのよ』



ビッグボス『言い忘れていたがそこは地雷原だ』



スネーク「どうりで匍匐をしている人間が多いわけだ」



ビッグボス『地雷とゲノム兵を気にしつつリキッドを追うんだ』



?『スネーク…』



スネーク「誰だ!」



?『敵でも味方でもない…地雷探知機を女子トイレに隠しておいた。それを使うといい』



スネーク「誰なんだ貴様は!」



?『ふふ…ファンの一人だよ』

スネーク「地雷探知機とソリトンレーダーのおかげで地雷原をなんとか突破できた…」



ビッグボス『よくやったスネーク』



スネーク「ビッグボス、やつは一体誰なんだ…」



ビッグボス『わからん、だが今はやつに感謝しておけ』



スネーク「そうだな」



メイリン『スネーク、リキッドは?』



スネーク「!」



スネーク「店の中に入っていった」



ビッグボス『そうか、遂に辿り着いたようだ。念のため、リキッドが働く様子をカメラに撮ってくれ』



スネーク「…撮れた、帰還する」

ビッグボス「喜べEVA、今夜は外食だ」



ビッグママ「寿司?」



ビッグボス「違う…そういえばなんの店なんだ?」



スネーク「飲食であることは間違いないが、何を出してるかまでは確認できていない」



ビッグボス「そうか…ふふ、まあ楽しみにしておくか。スネーク、キャンベルに連絡しろ」



スネーク「団体客というわけだな?」ニヤ



ビッグボス「ふふふ…」

リキッド「ふう…今日もあと一時間か」



!←入店時の音



リキッド「いらっしゃいませ…」



スネーク「待たせたな」



ビッグボス「団体客だ、予約はしておいたぞ」



リキッド「馬鹿な!」



キャンベル「すまんなリキッド、私も気になっていたんだ」



メリル「ジョニー、今の内にちゃんとトイレ行っときなさいよ」



ジョニー「わかってるよ」



雷電「スネーク、誘ってくれてありがとう」



スネーク「気にするな」



雷電「いや、ローズの飯を食わなくていいんだ、本当に感謝している」チラッ



ローズ「なあにジャック」



雷電「いや、なんでもない」



スネーク「ああ…」

リキッド「貴様ら…っ!」



オタコン「あれ?スネーク?」



スネーク「オタコン?」



オタコン「奇遇だなあ、丁度ウルフと夕食に来たんだ」



ウルフ「ボス?」



リキッド「やめろ…!見るな…!」



ビッグママ「リキッド、オススメある?」



?「オススメはサニーサイドアップだ!」



スネーク「お前は…!」



ソリダス「久しぶりだなあ…兄弟」



ビッグボス「ソリダスの店なのか?」



ソリダス「従業員もよく働いてくれている、そしてサニーの目玉焼きが一番人気だ」

スネーク「ん、美味い」



ビッグボス「美味すぎる!」



サニー「じ、ジャック、ど、どうかな」



雷電「うん、美味いよ。ありがとう、サニー」



サニー「う、うん」



ローズ「むっ…」



リキッド「言え!なぜここが分かった!」



ジョニー「お、俺に言われても…」



メリル「ちょっと、あんた店員でしょ?もっと真面目に接客しなさいよ」



ソリダス「そうだぞリキッド」



リキッド「ぐおおおおおおおおお!!!」



リキッド「もう時間だ!俺は先に上がる!」



ソリダス「お疲れ」



キャンベル「ところで、なぜリキッドはバイトを?」



ビッグボス「携帯を買いたかったそうだ」



ビッグママ「あら、idroidでは嫌だったのかしら」



ソリダス「何を言っている?」



ビッグボス「だからリキッドが携帯を買いたがっているって」



ソリダス「リキッドがバイトをしていたのはそんな理由じゃないぞ」



スネーク「なに?」



ソリダス「リキッドは尊敬する父親の人生を理解しようとザ・ファントムペインを買うために金を貯めていたのだ」



ビッグボス「……」



スネーク「……冷やかしはまずかったんじゃないか?」

リキッド「FOXHOUND集合しろ!」



オセロット「どうしました?」



リキッド「もう許せん…武装蜂起だ!」



レイブン「えー…」



マンティス「無理っしょ」



オクトパス「無理無理」



グレイフォックス「ドンマイ」



リキッド「おい、ウルフはどうした」



オセロット「エメリッヒと夜を過ごすようですな」



リキッド「ちくしょおおおおおお!!」



こうしてリキッドは復讐に堕ちることを己に誓ったのであった。



終わり