小町「お兄ちゃん、また雪乃さんとメール?」



八幡「そうだけど何か問題あるか?俺だってメールなんてそんなに好きじゃねぇよ」



小町「じゃあ何でやってるの?」



八幡「仕方ねぇだろう、同じ部として知っておいても損はないとか何とかでメール交換して、あっちから送ってくるんだからよ」



差出人 雪ノ下

件名無し

本文 全く興味はないのだけれど貴方は夜ご飯何を食べるのかしら?あくまでも通常のやり取りよ。



八幡「小町、今日の夜飯って何だ?」



小町「今日は何と!すき焼きなのです!」



八幡「マジか!了解!」



返信 好きや 

ポチっ



八幡「やっべ!間違えて送信しちまった!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1436175612



小町「何か変な事送ったの?だとしたらすぐに謝っておかないとね」



八幡「すき焼きって送ろうとしたら間違えて好きやって送っちまった」



小町「あらら大変だなぁ でもさお兄ちゃん、雪乃さんがどんな返信するか気にならない?謝るのはその後でもいいじゃん」



八幡「ばっか!そんな事できるわけねぇだろう」



雪乃

比企谷くん、どういう意味かしら?



八幡「やっべ!どうしよう!」



小町「やってしまいましたなぁ〜」



八幡

すまない、間違えて送ってしまった、忘れてくれ。



小町(お兄ちゃん、それ一番勘違いさせちゃうパターンだよ)



雪乃

了解。





〜30分後〜



結衣

ヒッキー!ゆきのんに何か言った???



八幡「由比ヶ浜からメールが来てるな。つーか女子同士でのやり取りってこえーよ 筒抜けじゃねぇか」



八幡

間違ってすきやってメールを送っただけだ。雪ノ下が何か言って来たのか?



結衣

そうなんだ…分かったよ!



八幡

おうわざわざどうも



結衣

いえいえ!また明日ね!



八幡

おう



八幡「メールってこえーな」

平塚

比企谷くん…飲みすぎてしまいました(笑)



八幡「ツイート感覚でこんなメール送ってくるなっての!」



八幡

じゃあ、おやすみなさい。



平塚

どうせ明日は休日なんですから、少しぐらいメールでお話しましょう。



八幡

すいません、明日は用事があるんです。



平塚

君に用事などないと思いますが(笑)



八幡

いくらなんでも失恋じゃないですか



平塚

比企谷!何で私が失恋をした事を知っているんだ!なら慰めてくれ



八幡「やっべ失礼と失恋を打ち間違えた!」

平塚

私の何がいけないというのだ。30近くになれば結婚を意識するのは当然のことだろう?そうだよな?

男と違って女は出産もあるのに、何が重いだ!



八幡「それが重いんだよ・・・」



雪乃

比企谷くん、今テレビは何を見ているのかしら?(。◠‿◠。)



八幡「何でこいつはいきなり女子力高くなってるんだよ!」



八幡

今はロードショー見てるよ。



雪乃

私も見てみようかしら!ଲ(⁃̗̀̂❍⃓ˑ̫❍⃓⁃̠́̂)ଲニャ〜ン



八幡「やだ、ちょっと可愛いじゃねぇか」



八幡

お前が顔文字使うなんて意外だけど可愛いな





雪乃

口説いてるのかしら(*「´・ェ・`)?



八幡

ちげぇよ



雪乃

ねぇ比企谷くん、貴方は何時に寝るの?



八幡

明日、休みだからゆっくりかな。



雪乃

奇遇ね、私も今日はゆっくり目よ。



八幡

そうか



雪乃

えぇそうよ



八幡「俺たちの会話は一体なんなんだ・・・」

八幡「雪ノ下って強がってるけど案外乙女な所あるんだな」



小町「お兄ちゃん声に出てるよ!気持ち悪い!」

(雪乃さんが聞いたら大喜びしそうだけどね)



材木座

八幡よ!ラノベのネタが思いつかんのだ!手を貸すのだ!



八幡

すまねぇ材木座、妹が風邪で寝込んでるんだ。

またの機会にな。



材木座

それは大変だな!八幡よ!看病に専念するが良い!



八幡「相手するの疲れるしな・・・」





雪乃

比企谷くん、あなたはこういった創作に過ぎない恋愛映画が楽しいと感じるのかしら?



八幡

仕方ねぇだろう、小町が見てるんだから。それにこんな恋愛現実にはない。それに俺は恋愛する予定もない。



雪乃

もしも誰かが告白してきたらどうするのかしら?あくまでも知恵袋感覚で答えてちょうだい



八幡「いや知恵袋って案外慎重に回答するもんだぞ まぁたまにはこういう日常的なメールも楽しんでみるか・・・」



八幡

相手によるな、美人で金持ちで心優しい人がいればな!



雪乃

貴方の様な男がそんな条件を指定できる権利はないでしょう?。現実を見なさい(笑)



八幡

(笑)って煽ってるのか?



雪乃

今、この状況でそれ以外だと思うのならば、貴方はやっぱり馬鹿ね。



八幡

メールでも俺を罵るのかよ・・・お前は・・・





雪乃

あら本当は罵られて興奮して変な事をしているんじゃないの?(笑)



八幡

お前では流石に抜かねぇよ(笑)



八幡「やって、これは冗談でも笑えねぇわ!」



雪乃

リアル過ぎて気持ちが悪いわ。酷く不愉快だわ。本当に貴方生きてる価値あるのかしら?



八幡「何で若干怒り気味なんだよ」



八幡

すまねぇ、今のは流石に気持ち悪かったな。



雪乃

反省しなさい!罰としてメールの文面で笑わせてみなさい。



八幡「おいおいこいつってこんなキャラじゃねぇだろう…」



八幡

嘲笑えるものでもいいか?それは俺の人生だよ



雪乃

比企谷くん、そんなに失望する事ないわよ。誰にだって辛い事のひとつやふたつあるのだから。

その言葉で言えないならメールで相談に乗ってあげるわよ?



八幡「やべぇマジレス雪ノ下さん、優しいし可愛い」





八幡「ちょっとぐらい遊んでも問題ないよな?こういうのが若者のノリだし」



八幡

あぁ実は悩みがあるんだ。誰にも相談出来ないんだ・・・



雪乃

どういう悩みかしら?力になれるかもしれないから言って頂戴。

あくまでも貴方の依頼という事だから、勘違いはしないで欲しいのだけれど



八幡

あぁ分かった。ありがとうな。



雪乃

気にする事は無いわ。私だって貴方に何度も助けられたもの。



雪乃

ごめんなさい、今のは打ち間違えよ



八幡「訂正、はっや!」

八幡

実はいっぱい悩みがあるんだ。でも全てを話すのは大変だし、言えない事だってある

だからひとつだけ今日は相談する。



雪乃

どうぞ。



八幡

俺、最近抜け毛が凄いんだ。

(まぁちょっとおふざけもありでしょ)



雪乃

そう、良ければ父が愛用している育毛シャンプー送ろうかしら?



八幡「こいつ、さらっと父ちゃんが抜け毛で悩んでること暴露してるよ」



八幡

マジか、でも何か悪いからいいや。気にしないでくれ。



小町「お兄ちゃん!小町もう寝るよ?12時20分だよ?」



八幡「おやすみ、俺もそろそろ寝るか」



八幡

すまない、雪ノ下、今日はそろそろ寝る事にする。

また話したいことがあるなら明日話そう。



雪乃

別に私は話したくなんて無いのだけれど暇つぶしに付き合ってあげるわ



八幡

おやすみ、雪乃



八幡(やっべ!また間違えた!ってか何で俺の予測変換にゆって入れると雪乃って出て来るんだよ・・・)



雪乃

おやすみなさい。それと今後名前呼びで行くスタイルなのかしら?



八幡

ちげぇよ間違えただけだ。



雪乃

そう。では私も寝るわ。



八幡

じゃあな。

雪乃

比企谷くん、起きなさい。世間で言う朝よ



八幡「誰だよ・・・こんな時間に・・・雪ノ下かよ・・・まだ6時だろう・・」



八幡

お前は俺の奥さんか!何時に起きようが自由だろう!



八幡「あ〜あもう一眠りするかぁ〜」



雪乃

貴方の奥さんになるのなんてごめんよ!o(`ω´*)o



八幡

例え話だろう・・・じゃあおやすみ



雪乃

比企谷くん、貴方が将来働いた時のためを思っておはようのメールをしてあげたのよ



八幡「だから・・・こういう行動が男子を勘違いさせるんだよ!」



八幡

そうですか、それはどうも。



雪乃

貴方の人生と同様、薄っぺらいお礼ね



八幡「よしっ、ちょっと怒ったフリしてみるか」



八幡

雪ノ下、悪いけどそういう俺の人生を否定する様な悪口は正直イラつくからマジでやめてもらえるか?





雪乃

ごめんなさい、今のは本当に比企谷くんを傷つけてしまう言葉だったわ。

つい舞い上がってしまったのよ、本当にごめんなさい(≧≦) ゴメンヨー



八幡「雪ノ下さん、メールだと女子力高すぎじゃないですか?」



八幡

俺の方こそ朝から気分を悪くさせてしまってすまない。

ちょっと寝起きでイライラしてた。



雪乃

比企谷くん、私は朝食を作って食べるわ。

またあとでお話の続きをしましょう。



八幡「いやいやこれ以上何を話すんだよ」



八幡

はいはい



雪乃

はいはいって赤ちゃんのつもりかしら?そういう性癖があるのね。



八幡

いいから早く飯食ってこいよ



雪乃

貴方に言われなくてもそうするわ。





八幡「げ・・・平塚先生から21件もメール来てるよ。こっわ」



平塚

先生のメールを無視するとはいい度胸ですね(笑)月曜日をお楽しみに。



八幡

すいません。少し風邪気味で寝ていました。

(雪ノ下とのメールに夢中になってたなんて言えねぇよ)



平塚

言い訳はいいです(笑)



八幡(面倒だから放置しよう)



結衣

やっはろー!ヒッキー!昨日のロードショー見た?



八幡「しかしどいつこいつもメールが好きだなぁ」



八幡

あの臭い恋愛映画か小町が見てたよ



結衣

臭いとか言うなし!感動するでしょ!



八幡

雪ノ下もボロクソ言ってたぞ、よって多数決で俺の勝ちだ。



結衣

へぇ…そう何だ…

(私とは深い会話してくれないのに)



八幡

あぁそうだ



結衣

そっか、じゃあまた学校でね!



八幡「トラウマが蘇る・・・」

葉山

やぁ比企谷、どうだい今日カラオケにでも行かないか?



八幡(陽乃さんに無理やり交換させられたんだった・・・)



八幡

いかねぇよ、俺の歌声はプロだから料金が発生しちまうんだよ。



葉山

たまには付き合ってくれてもいいじゃないか、同じクラスなんだし



八幡

いかねぇもんはいかねぇよ。じゃあな。また来世でな。

(出来れば来世でも会いたくない)



陽乃

比企谷くん!カラオケに行かないと雪乃ちゃんが悲しんじゃうよ〜



八幡「やっぱりグルか・・・」



八幡

何で雪ノ下が関係あるんですか?



陽乃

最初は行かないって言ってたけど比企谷くんも行くみたいだよーって言ったらたまにはそういった交流も必要だから行くわって返ってきたよ。



八幡

(どうせまた嘘だろう、雪ノ下が俺が行くからといって行くなんてあり得ない。)



八幡

俺はいきませんよ、じゃあ。





雪乃

比企谷くん、カラオケには何故いかないのかしら?



八幡

お前がその質問してくるのに驚きだ



雪乃

答えなさい



八幡

めんどいし 寝てたいから 以上ですよ



雪乃

そうね、4点ぐらいはあげようかしら。



八幡

そうか、じゃあお前は楽しんでこいよ。



雪乃

比企谷くん、私も葉山がいるから本当は行くのは嫌なのだけれど、貴方の歌が聞きたいから行くわ



八幡「こいつどんだけ葉山のこと嫌いなんだよ・・・それに何だよこの冗談」



雪乃

勘違いはしないでちょうだい、貴方の可哀想な歌声で大笑いしてストレスを発散するということよ。

別にあなたの歌が直接的に利きたいって訳じゃないのよ。



八幡

いかないものはいかねぇよ。



雪乃

ダメです。行きなさい。これは命令よ

(折角、気合を入れてお洒落をしているというのに)



八幡

ってかお前も休日まで俺の顔見たくねぇだろう?



雪乃

それはそうよ。でも私、本当にあのグループは苦手なのよ、この際ハッキリ言うわ。

カラオケというものに行ってみたいのよ、あまりこういった経験はないし。

でもやはりあのグループとじゃ不安なのよ。



八幡「雪ノ下がここまでお願いしてるんだ・・・それに行かなかったら陽乃さんに何されるか分からねぇ」



八幡

分かったよ。いくよ。



雪乃

じゃあ1時間後にマンションまで迎えに来てちょうだい。

八幡

は?意味がわかんねぇよ。何で俺が迎えに行くんだよ。



雪乃

私は地理には自信がないのよ。そのぐらい男として当然だと思うのだけれど



八幡

いやいやその理屈はおかしい。



雪乃

本当は車を出そうと思ったのだけれど・・・



八幡(これ以上先はまだ触れてはいけない。)



八幡

分かったよ、じゃあ迎えに行くよ。



雪乃

えぇ、それと私と歩いても恥じない格好で来なさい



八幡

お前に釣り合う男なんて早々いねぇよ。無理言うな。



雪乃

別に私はルックスとかはそんなに気にしないのだけれど



八幡(雪ノ下って別にイケメン好きじゃないんだな。)



八幡

つーか何でさらっと恋愛トークになってんだよ。



雪乃

とにかく、デートなのだからそれなりに気は遣いなさい。



八幡「え?デートなの!?」



雪乃

ごめんなさい、別にデートではないわ。



八幡

分かってるよ、準備するからまたあとでな。



雪乃

了解

〜1時間後〜



雪乃「遅いわよ」



八幡「わりぃ、わりぃ、小町の作った飯食ってたら遅くなっちまった」



雪乃「そ、そう、朝早い時間だから貴方の分の朝食も作ったのだけれど不要だったわね、捨てるわ」



八幡「おいおい捨てるぐらいなら夜くえよ」



雪乃「そういう事じゃないわ・・・」



八幡「何でそんな悲しそうな顔してるんだよ」



雪乃「べ、別に気にしなくていいのだけれど!」プイッ



八幡(可愛い…)



八幡「つってもカラオケって飯高いからなぁ、余計に腹ごしらえしても問題ねぇだろう」



雪乃「そう、じゃあ今用意するわね!」



八幡「悪いな、気遣わせちまって」



雪乃「別に私が勝手にやりたくてやったのだから気にしなくていいわ」



八幡「そうか」



雪乃「どうぞ」



八幡(朝からオムライスってこの人どんな食生活なの・・・)



八幡「いただきます。」





雪乃「どうかしら?」



八幡「上手いの一言しか思い浮かばないな 悪い」



雪乃「そうなら作って良かったわ」



八幡(冷静に考えれば超絶美少女に手料理を振舞って貰えるなんて凄いな俺)



雪乃「ねぇ比企谷くん、相談があるのだけれど」



八幡「何だ?言ってみろ」



雪乃「あくまでも一般論として聞くわ 髪を結ぶか結ばないかどっちにしたらいいかしら?」



八幡「俺、女じゃないからわからねぇけど気分でいいんじゃねぇの」



雪乃「そんな返しをしているからDTなのよ?」



八幡「つーか何で俺に聞くんだよ」



雪乃「べ、別に深い意味はないのだけれど!勘違いはしないでちょうだい!」



八幡「はいはい でも髪を結んでる雪ノ下も見てみたいな」



雪乃「そう、じゃあそうするわ」



八幡(柄にも無く俺、何言ってるんだ。あくまでも一般人として質問してきただけだろう)



雪乃「どう、似合うかしら?」テレテレ



八幡「やっべ可愛い あ・・・」

(ついに声に出しちまった)



雪乃「一目惚れはしないでね?」





八幡「お、おう」



雪乃「じゃあそろそろ行こうかしら?」



八幡「ってかお前お洒落し過ぎだろう」



雪乃「そうかしら?」

(やっと気付いてくれたわ)



八幡「その、結構似合ってると思うぞ?」



雪乃「そ、そう 貴方に言われてもそんなには嬉しくないのだけれど」テレテレ



八幡「ってかこっから駅までそれなりに距離あるじゃねぇか」



雪乃「そうね」



八幡「由比ヶ浜にメールしておくか、遅れるかもしれないって」



雪乃「待って!そのメールは私がしておくわ。」



八幡「いや、別に俺がしたっていいだろう」



雪乃「のいいものではないのよ」



八幡「何だって」



雪乃「仮にも今私たちは男女二人よ?なのに他の女の子にメールをするというのはどういう行為か分かるかしら?」



八幡「深く考えすぎ」



雪乃「とにかく私が送っておくからいいわ」



八幡(本当にこいつ変なこだわりがあるよなぁ・・・)





〜カラオケ〜



葉山「やぁ比企谷くんに雪乃・・・雪ノ下さんも」



八幡「ったく何で休みなのにお前らに付き合わなきゃいけないんだ 俺のレンタル料金支払って貰うぞ?」



陽乃「いやぁ雪乃ちゃんの十八番また聞けるのかなぁ?お姉ちゃん楽しみ〜」



由比ヶ浜「ゆきのんってどんな曲歌うんだろう!」



雪乃「私は今日、歌うつもりは無いわよ」



八幡「俺も見学って事で頼みます。」



三浦「ってかそういうノリマジで冷めるからやめてくんない?」



雪乃「人それぞれ違うのよ、貴方こそ自分の価値観を押し付けるのはやめたらどうかしら?」



八幡(もう火花散ってるよ・・・)



由比ヶ浜「まぁまぁ二人とも落ち着いて!」





葉山「結衣はやっぱり歌が上手いな」



三浦「結衣さ〜アイドルとかになったら?」



八幡「まぁその馬鹿っぽさも受けそうだしな」



結衣「どういう意味だし!」



雪乃

比企谷くん、私にこの空気感は耐えられないわ



八幡(何でメールで送って来るんだよ)



八幡

俺だって本当はこんなノリ嫌だよ



陽乃「あれれ〜何で二人は携帯いじってるのかな〜?」



八幡(何もかも見透かされてそう・・・)



葉山「じゃあ次は俺が歌おうかな」



八幡「お前長渕のとんぼ歌うとか何歳だよ・・・」



葉山「そういう君は何も歌わないのかい?」



八幡「あぁ俺はポテトでも食ってるよ」





雪乃

葉山くんの歌声に笑ってしまいそうなのだけれど



八幡

ガキ使の仕掛け人だったら全員アウトレベルだな



雪乃

ねぇ貴方も何か歌いなさいよ



八幡

嫌だよ



雪乃

ビビリね(笑)



八幡

そういうお前はどうなんだよ



結衣「つーか何でさっきから二人は携帯ばっかいじってるの?」



八幡「察してくれよ、このノリには付いていけないから携帯しかいじるものがないんだ」



雪乃「同感ね」



陽乃「ふ〜んそういう事」

陽乃

比企谷く〜ん君にプレゼントあげる



八幡

いきなり何の画像っすかってか喋ればいいじゃないっすか



陽乃

雪乃ちゃ〜ん!比企谷くんの携帯の画面見ていてごらん?



雪乃

興味ないわね。



八幡「!!!」

(何で雪ノ下の画像を・・・)



雪乃(やっぱり姉さんが言っていたことが気になるわ、ばれない様に見なければ)



八幡(やばい何か重くて画像が閉じられないぞ・・・)



雪乃(!!!私の写真を見てる!!!一体どういう事!!!!)



陽乃「フフフ」

結衣「!!!!」



葉山「どうしたんだ結衣、そんな顔して」



八幡「俺ちょっとトイレ行ってくるわ!」



陽乃「あれれ〜10分前に行ったばかりだぞ〜頻尿なのかな〜?」



八幡「いや言わせないでくださいよ、大きい方ですよ」



陽乃「ふ〜ん」



〜トイレ〜



八幡

一体どういうつもりっすか!



陽乃

ごめんね〜あまりにも二人とも退屈そうだったから刺激をあげたの〜♪



八幡

もし雪ノ下に見られたら俺があいつを撮ってたみたいになるじゃないですか?

それにあの画像重すぎでしょ。



陽乃

じゃあ検討を祈るのよ〜





雪乃

比企谷くん、後で私を盗撮してた事に関してお話があります。帰らない様に



八幡

誤解だ、お前の姉ちゃんが俺にあの画像を送ってきただけだ。



雪乃

そんな言い訳許しません、暇な貴方ならやりかねないことでしょう



八幡

いやマジで信じてくれ



雪乃

犯罪行為を見逃す訳にはいかないと思うのだけれど



八幡「あ〜面倒なことになった」



八幡

分かった、じゃあどうすれば許してくれるんだ?



雪乃

自分で考えなさい。



八幡「まぁこんなリア充みたいな方法はしたくないが割りと上手いと思う」



八幡

雪ノ下、昨日悩み相談にも乗って貰ったし、朝ごはんもご馳走になったし、夜飯は何か俺が奢るか?



雪乃

貴方にしては気が利くのね。本当は貴方と二人で食事なんて有り得ないのだけれど一応人間の厚意を無にするのは嫌だから

仕方なく行ってあげるわ 勘違いはしないでちょうだい。



八幡

了解、どこで飯食う?



雪乃

私は別にどこでもいいのだけれど

(貴方と二人ならすき家でも構わないわ)







八幡

いや、お前が行きたい所でいいよ。俺が提案する所なんてどうせサイゼとかサイゼしかないぞ?



雪乃

じゃあサイゼでいいわ。



八幡

了解。じゃあそろそろ部屋に戻るぞ。



八幡(ったく何で俺が奢らなきゃいけないんだよ・・・でも陽乃さんに怖くて何も言えん・・・)



陽乃「雪乃ちゃ〜ん、さっきから携帯見て嬉しそうな顔してるけど何かな〜?もしかして好きな人とメール?それとも彼氏?」



葉山「雪乃ちゃん!彼氏がいたのかい!?」



雪乃「勝手な妄想はやめて欲しいのだけれど、それにいてもいなくても貴方は論外よ 葉山隼人くん」



三浦「ちょっと雪ノ下さん、アンタ何様のつもりなの!?偉そうにさ!」



葉山「優美子落ち着け」



八幡「すいません、腹が痛くて遅くなりました」



雪乃「遅いわよ! あ・・・」



陽乃「あれれ〜何で雪乃ちゃんはそんなに怒ってるのかなぁ〜ひょっとして比企谷くんを待ってたの?」



雪乃「この男を待つ価値などないわ。言いがかりはやめてちょうだい」



八幡「さいですか」





葉山「じゃあ今日はこの辺で解散するか」



陽乃「隼人〜私これから買い物あるんだけど付き合ってくんない?」



葉山「あぁいいよ 今日はこのあと特に予定ないし。」



三浦「あーしも行きたいな・・・」



葉山「優美子も一緒に行くか?」



陽乃「なら二人で行ってきなよ」



三浦「え・・・?」



陽乃「楽しんできてね♪」



三浦「ありがとうございます・・・」

(妹とは大違いの優しさだ)



結衣「ヒッキー!これから時間ある?」



八幡「すまねぇ雪ノ下と夜飯を食って帰るんだ なんならお前も一緒に行くか?」



結衣「いや二人で行ってきなよ!」

(そっか・・・やっぱり・・・)



雪乃「ごめんなさいね、由比ヶ浜さん。また二人でどこか遊びに行きましょうね」



結衣「約束だよ!ゆきのん!」



雪乃「えぇ」

八幡「それじゃあ行くか雪ノ下」



雪乃「いきましょう」



〜5分後〜



雪乃「サイゼってどこにでもあるのね」



八幡「お前来たことないのか?」



雪乃「ごめんなさい、ファミレスと行ったものには行った事がないと思うわ。銀座のレストランばかりだったから」



八幡「そうか…」

(俺とこいつじゃ感覚が違うか)



DQN「ちょいちょい!そこのお嬢ちゃん!そんなつまんなそうな男じゃなくて俺と遊ばない?」



雪乃「この人は確かにつまらなくてかっこ悪いのだけれど並の男よりはマシだわ」



八幡「何気に褒めてるじゃねぇか」

(まぁ何気なく出た言葉だろうから気にする必要はねぇか)



DQN「いいからきなよ!」グイッ



雪乃「離して欲しいのだけれど!」



八幡「お、おい!女の子に暴力するなって父ちゃんから教わらなかったのか!」

(怖いよ、小町助けて、この際、葉山でもいいから助けて)



DQN「お前は引っ込んでろ!」ドコッ!



八幡「お、おい!いい加減にしろよ!」ドコッ



DQN「あ?お前マジでぶっ[ピーーー]わ」



八幡「雪ノ下、逃げろ。」



雪乃「何を言ってるのよ・・・貴方が危ないじゃない」

八幡「いいから逃げろ!」ドコッ

(痛い・・・勝ち目無いなこれ・・・)



DQN「かっこつけてんじゃねぇぞ!この腐れ目!」



八幡「雪乃!早く逃げろ!」



雪乃「な、名前呼び・・・」テレテレ



グレースーツの男「ったく最近のガキってのはこんなくだらねぇ事するのか」



DQN「何だ?おっさん!」



グレースーツの男「今日はすこぶる機嫌が悪くてなぁ・・・運が悪かったんだよお前は・・・」



八幡(やだかっこいい・・・でもどこかで聞いたことある様なセリフだ)



DQN「邪魔者は引っ込んでろ!」



グレースーツの男「せいっ!」ドコッ



八幡「い、一撃で・・・凄い」



グレースーツの男「邪魔して悪かったな、お前らは早くいけ」



八幡「ありがとうございます!」

(新作出たら絶対買いますよ!)





八幡「大丈夫だったか?雪ノ下・・・」



雪乃「わ、私は大丈夫よ、それより顔が切れているわ」スイッ



八幡(ちょっと雪ノ下さん、その高級ハンカチで俺の血を拭いていいの?)



八幡「あのおじさんのおかげで助かったな・・・ああいう男になりてぇな」



雪乃「…わよ」



八幡「何だって?」



雪乃「貴方もかっこ良かったわよ、確かにチキンではあるのだけれど、私を必死で守ろうとしてくれたじゃない、ありがとう」ニコッ



八幡(守ってよかった、この笑顔)



雪乃(胸のドキドキが収まらないわ、あんな風に名前で呼ばれたら//)



八幡「じゃあ気を取り直してサイゼ行くか」



雪乃「えぇ…」

原作はほぼ読んでないので間違いがあったらすいません。



八幡「好きなの頼んでいいぞ」



雪乃「あら随分と偉そうね」



八幡「あ〜今日は俺が奢るからいいよ」



雪乃「自分の分は自分で出すわ、お金に困ってないもの」



八幡「いやぁそういう事じゃねぇだろう」



雪乃「どういう事かしら?」スットボケ



八幡(こいつどんだけSなんだよ)



八幡「そのあれだ、雰囲気的にも俺が出した方がいいだろう」



雪乃「あら貴方はデートのつもりでいたのかしら?」



八幡「いやそういうわけじゃねぇよ 言わせんなよ恥ずかしい」



雪乃「可愛い所あるのね じゃあ甘えさせて貰うわ、ここで出しても貴方の面子が立たない物ね」



八幡「まぁ財布に1万あるから好きなの食って大丈夫だぞ」



雪乃「ありがとう」ニコッ



八幡(一色並みにあざといからその笑顔やめてね、惚れちゃうだろう)







八幡「ん?メールか」



陽乃

比企谷くん!デートは順調かなぁ〜?



八幡

デートじゃないです。それに心配も要りませんよ。



陽乃

ねぇねぇ知ってた〜今日からミスドでパンさんとのコラボがあるんだよ〜私が言えるのはここまでかなぁ



八幡

はぁ…どうも

(これは雪ノ下を連れて行けって事なのか?)



雪乃「比企谷くん、雰囲気を気にする割には姉さんとメールなんて矛盾してるわね」



八幡「すまねぇ」

(どうやってミスドの話を切り出そうか、雪ノ下から言えないだろうしな)



八幡「なぁ雪ノ下、食い終わったらミスド行かないか?小町にお土産買っていこうと思うんだ」



雪乃「そう、私もミスドに用事が・・・いえ何でもないわ、行きましょう」



八幡(聞こえてますよ?)





八幡「お前食べ方上品過ぎるだろう ここは高級レストランじゃねぇんだから」



雪乃「習慣は身に付くものなのよ?貴方には習慣を身に着ける能力はないと思うけれど」



八幡「うるせぇ!」



雪乃「でも本当にいいのかしら?全部出して貰って」



八幡「気にするな、会計行くぞ」



店員「合計で1880円になります」



八幡(諭吉が死んだな・・・)



雪乃「お粗末さまでしたね。ありがとう」ニコッ



八幡「どうだ?上手かったか?」



雪乃「時代は進んでいるのね この値段でこの量を食べられるなんて」



八幡「お前は一体何歳だよ・・・」



雪乃「じゃあミスド行きましょうか!」



八幡「おいおいそんなに急ぐなよ」

〜ミスド〜



八幡「お前そんなに食べれるのかよ 18個は買いすぎだろう」



雪乃「仕方ないじゃない・・・500円で1回・・・いえ来客用のために買っておくだけよ」



八幡「じゃあ俺も1000円分ぐらい買うか クジはお前が引いていいぞ」



雪乃「べ、別に引きたくないのだけれど仕方なく引いてあげるわ」



八幡「ツンデレなんだか上から目線なだけなのか分からん」



〜5分後



店員「こちらが景品のハンカチとマグカップになります。」



雪乃(1等のぬいぐるみ・・・)



八幡「どれ俺も引くか・・・」



店員「おめでとうございます。1等の特性ぬいぐるみです。」



八幡「マジで当たっちまったよ・・・」



雪乃「・・・」ジー



八幡「何だ欲しいのか?俺別にいらねぇし・・・」



雪乃「べ、別に欲しくないのだけれどそういった気遣いは不要よ」





八幡「じゃあこのぬいぐるみとマグカップとハンカチ交換しないか?ぬいぐるみは実用性がないんだ」



雪乃「貴方がそういうのならば交換してあげるわ」



八幡「ほらよ」



雪乃「凄いわ!比企谷くん!本当にありがとう!」パンさんダキッ



八幡(雪ノ下もやっぱり女の子なんだな可愛いじゃねぇか)



雪乃「比企谷くん、良かったらウチで紅茶でも飲みながらドーナツを食べていかない?勘違いはしないで欲しいわ、ただこんなに食べきれないというだけよ」



八幡「いや流石に二人っきりはまずいだろう」



雪乃「貴方みたいなヘタレには何も出来ないと思うのだけれど」



八幡「まだ19時にもならねぇし寄っていくか お邪魔させてもらうぞ」

雪乃「どうぞ、紅茶が入ったわよ」



八幡「おぅサンキュー」

(ウチで飲む紅茶とは明らかに違うな・・・流石金持ち)



雪乃「ドーナツは何にするのかしら?」



八幡「適当でいいぞ」



雪乃「質問の答えになっていないのだけれど」



八幡「じゃああれをくれ、小さいのがいっぱい入ってるやつ」



雪乃「小学生並の物の例えね」



八幡「仕方ねぇだろう 一人でミスドなんて行けないんだから」



雪乃「どうぞ」



八幡「紅茶上手いな 」モグモグ



雪乃「それは良かったわ」



八幡「この小さいやつ一個食べるか?」



雪乃「じゃあ頂くわ」





雪乃「こうしてると夫婦みたいね…」



八幡「お、おい」

(何言ってるのこの人・・・キャラおかしいよ)



雪乃「冗談よ」

(こんな時間を毎日貴方と過ごしたいわ)



八幡「冗談でも勘違いするからやめてね」



雪乃「してもいいのに」ボソッ



八幡「何か言ったか?」



雪乃「いえ、なんでもないわ 食べ終わったようね」



八幡「じゃあそろそろ俺は帰るか ありがとうな」



雪乃「ひ、比企谷くん・・・その・・・」



八幡「何だ?」

(こんな弱弱しいの雪ノ下らしくないぞ?)



雪乃「え、えっと」



八幡「どうした?」

(マジでどうしちゃったの)





雪乃「私と一緒に写真を撮って欲しいのだけれど…」



八幡「は?お前マジで言ってるのか」



雪乃「えぇ…多分もうこんな機会ないもの…」



八幡「いやいやまだ3年の8月だぞ?また遊べるだろう」



雪乃(私だって本当はもっと遊びたいわよ)



八幡「どうしたんだ?寂しい顔して」



雪乃「いえ…無理にとは言わないわ」



八幡「いいぜ写真ぐらい ただアイコラ作るのはやめてね」



雪乃「しないわよ。ただ思い出として欲しいだけよ」



八幡「よし撮るぞ」



雪乃「笑いなさいよ」



八幡「そういうお前もな」パシャ



八幡「何だこのどっちも無愛想な写真・・・葬式かよ・・・」



雪乃「フフフ でもこれが私たちらしいわね。」ニコッ



八幡「今みたいな笑顔を写真で・・・」



雪乃「そろそろ帰るのね?」



八幡「あぁ…」

雪乃「比企谷くん、本当に楽しかったわ ありがとう」ニコッ



八幡「珍しく素直だな」



雪乃「だってもう・・・」



八幡「???じゃあ俺は帰るぞ、俺もそのなんつーか、楽しかったぞ」



雪乃「何が一番楽しかったのかしら?」



八幡「それは・・・」



雪乃「私は貴方とこうしている時間が一番楽しかったわ。本当にありがとう」



八幡「何だよお別れみたいじゃねぇか」



雪乃「そうね…じゃあ比企谷くん、さよなら」



八幡「また学校でな!」バタン



雪乃「ありがとう…今まで・・・」ポロポロ





〜9月〜



八幡「あ〜あ今日から二学期かよだるいなぁ〜」



結衣「また朝からそんな事言ってるし!」



八幡「仕方ねぇだろう、だるいものはだるいんだから。」



結衣「でもこれからは私たちで奉仕部を守っていかないとね」



八幡「は?何言ってるのお前、雪ノ下と喧嘩でもしたか?」



結衣「え!ヒッキー聞いてないの?」



八幡「何が?」



結衣「やっぱり言わなかったんだ・・・」



八幡「だから何が・・・」





結衣「ゆきのん・・・もう日本にはいないよ・・・」



八幡「おいおいそんな冗談笑えねぇぞ あいつ特に何も言ってなかったぞ?何だドッキリか?」



結衣「やっぱりヒッキーには言えなかったんだね。」



八幡「え?お前それマジで言ってるの?」



結衣「うん、ゆきのん海外留学したんだよ。アメリカに・・・」



八幡「は?何であいつ俺に言わなかったんだよ・・・やっぱり俺はあいつに嫌われてたのか」



結衣「何でそう思うの?好きだから言えなかったんだと思うよ」



八幡「いやどう考えても、言う意味がないから言わなかったんだろう」



結衣「考えてよ・・・」



八幡「は?」



結衣「人の気持ちもっと考えてよ!どうして今までの日々を否定するの?」



八幡(そう言えば前にもこんなことが・・・)





八幡「でももう遅いだろう・・・それにあいつのメアドだって知ってるし」



陽乃「比企谷くんもやっぱり他の子と一緒なんだね〜」



八幡「雪ノ下さん・・・」



陽乃「あの子が何で言えなかったのか本当に分からないの?」



八幡「・・・」



陽乃「本当は分かってるんでしょ?それに気付いてたでしょ?」



八幡「何となくは思っていました。でもそれは有り得ないって自分に言い聞かせてました。」



陽乃「ふ〜ん」



八幡「それに俺と雪ノ下じゃ住む世界が違うでしょう、俺には不釣合いですよ」バチン

(いたた・・・)



陽乃「君もやっぱり中途半端に踏み込んで終わりなんだね 失望しちゃったなぁ」



八幡「俺は貴方が思ってる程出来た奴じゃないですよ」

(葉山の言っていた意味が何となく分かった気がする)



陽乃「もう雪乃ちゃんとは一切連絡取らないでね?」



八幡「・・・」



陽乃「じゃあね!」

結衣「ヒッキー本当にいいの?あと2時間しかないよ?」



八幡「いやお前さっきもう日本にはいないって言っただろう」



結衣「ごめんヒッキーの気持ちが知りたくて試しちゃった」



八幡「そうか…」



結衣「確かにメールでは世界中どこにいてもやり取りは出来ると思う。でも肝心な事はそれで伝えちゃダメなんだよ?」



八幡「でも・・・」



結衣「説明してる時間はないからいきなよ・・・」



八幡「・・・」



八幡「こんな時に誰から電話だ?」



小町「お兄ちゃん!小町さ、空港で売ってるお菓子食べたいなぁ!あの限定のポテチ・・・じゃあ買ってきてね」



八幡「お、おい・・・」

(今なんだよな?今しかないよな・・・)





平塚「比企谷、高速を使えば1時間ぐらいで空港までいけるだろう 乗れ」



八幡「でも仕事が・・・」



平塚「生徒の面倒を見るのが教師の仕事だ、気にするな」



八幡「ありがとうございます!」



〜空港〜



平塚「前に私が言ったことを覚えているか?雪ノ下に踏み込むのが君ならいいと」



八幡「はい覚えてます」



平塚「だが中途半端に踏み込むだけじゃ傷つけるだけだ。分かったな?男ならきちんとけじめをつけるんだ」



八幡「分かりました!」

八幡「あいつはどこにいるんだ・・・?確か海外便だから・・・こっちか・・・あれいねぇぞ?どこだ」

(こんなに慌ててようやく気付けた俺の雪ノ下への想いが・・・)



雪乃「あら?海外に臓器売買でもされるのかしら?」



八幡「雪ノ下!」



雪乃「こんにちは、ヘタレ企谷くん」



八幡「雪ノ下、話がある」



雪乃「そう…時間がないから急いでちょうだい」



八幡「俺の依頼を受けてくれないか?」



雪乃「依頼?」



八幡「俺の彼女になってくれ…それが俺の依頼だ」



雪乃「今更?ごめんなさいハッキリ言うわ 腹正しいわ」



八幡「重々承知だ」



雪乃「何よ、私のアピールに気付いてたくせに誰かに背中押されないと何も出来ないくせに それが本当の気持ちだと言える?」



八幡「・・・」



雪乃「話はそれだけならいかせて貰うわ 」





八幡「待てよ 雪乃!」



雪乃「!!!」ドキッ



八幡(やっぱりこれが効くんだな)



八幡「平塚先生から伝言を預かっている 例の勝負の件・・・俺の勝ちだそうだ」



雪乃「そ、そう…」



八幡「だからお前には俺の依頼を受ける義務がある」



雪乃「そういうやり方しか出来ないのね」



八幡「俺は最低の男だからな」



雪乃「仕方がないわね。貴方の様な男と結婚を前提に交際をするというのは最低なのだけれど、依頼なら仕方がないわね」



八幡「雪乃!」ダキッ



雪乃「ちょっとこんな所で何をするつもり?」



八幡「好きだ」チュッ



雪乃「!!!」



八幡「っていうか結婚前提なんて一言も言ってねぇぞ?」



雪乃「わ、私は中途半端な恋愛はしたくないのよ それに私と結婚できるなんて最高だと思いなさい。」



八幡「そうだな」



雪乃「そろそろ行くわね は、八幡・・・」



八幡「帰ってくる日決まったらメールで連絡くれよ 学校があっても休むからよ」



雪乃「しばらくは会えないわね 恋人同士になったというのに」



八幡「毎日、スカイプのビデオ通話で話そうぜ」

雪乃「浮気したら社会的制裁をするから覚悟なさい」ポロポロ



八幡「何、泣いてるんだよ、毎日メールでも話せるじゃねぇか」



雪乃「八幡、大好きよ」ダキッ



八幡「俺もだ・・・雪乃」ダキッ



雪乃「じゃあ行ってきます」ニコッ



八幡「いってらっしゃい!」



〜20分後〜



平塚「比企谷、お前泣きすぎだぞ?一年ぐらいの辛抱だろう」



八幡「す、すいません・・・」



平塚「でも良かったな 結ばれて」



八幡「はい」



陽乃「比企谷くんならそうするって信じてたよ♪」



八幡「雪ノ下さん・・・」



陽乃「もうお姉ちゃんって呼んでよ でも雪乃ちゃんのファーストキスはドラマみたいだったね〜」



八幡「み、見てたんですか」



陽乃「全部見てたよ 俺もだ雪乃(物まね)」



八幡「死にたくなるんで物まねはやめてください」





〜夜〜



雪乃

八幡、アメリカにも貴方に様な目の腐った人はいないわよ?



八幡

おいおい恋人になって始めてのメールがそれって酷すぎだろう



雪乃

あら私の八幡はドMだったと思うのだけれど



八幡

まぁお前はどう考えてもドSだから俺はMだな



雪乃

それよりも浮気したら許さないわよ



八幡

お前こそアメリカでイケメンと浮気するんじゃねぇぞ



雪乃

私ならイケメンと付き合う気になれば付き合えたわ。でもそうしないのは何故か分かるかしら?



八幡

それ俺が言ったらただのナルシストじゃねぇかよ



雪乃

貴方が好きだからよ。





〜1ヵ月後〜



平塚「比企谷!今日も寝坊かね!全く!」



八幡「仕方ないじゃないですか…時差があるんですから」



平塚「そうか、彼女は元気にしてるかね?」



八幡「めっちゃ元気っすよ、ただ最近英語で俺を罵ってくる様になりましたけど」



平塚「彼女らしいな 私も恋愛がしたい」



雪乃

八幡、冬休みはアメリカに遊びに来たらどうかしら?

チケット代とその他諸々はこっちで用意させるわ。



八幡

そうだな、由比ヶ浜も誘うか?



雪乃

由比ヶ浜さんならシルバーウィークに遊びに来たわよ



八幡

は?そんな話聞いてねぇぞ、だからあいつアメリカでの挨拶がどうたらこうたら言ってたのか



雪乃

そうよ。



八幡

じゃあ冬休みに行くわ。来年はアメリカで雪乃の誕生日をお祝いするか!



END