ーーふわぁ…もう朝ですか…



目を開けるとそこには見慣れた背中、今日も提督さんはシャツを脱いで布団に入っています。





提督「」zzz



赤城「」ニヤッ





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私はその背中を指でつー…となぞった後、ゆっくりと起こさないように提督の部屋から出ました。



ふふっ流石にこの動作にも慣れましたね…。





いつも私は提督の部屋を出た後、朝練として鎮守府の周りを走っています。



少し走った後、朝ごはんを食べに行きます。

この頃には提督も起きて、執務室で仕事をしています。



私は秘書艦として、そのお仕事を日々支えています。





提督「今日は赤城少し遅いかな…?」



コンコン ガチャ



赤城「赤城です。」



提督「あの…ノックが意味をなしていないのですが…」



赤城「いいじゃないですかそんなこと。私達の仲なんですから…」



提督「…俺は赤城と親密になった覚えはないんだg」



赤城「?…聞こえませんでした、もう一度言ってくれませんか提 督 さ ん ?」



提督「俺は赤城と親密になった覚えはない!」キリッ



赤城(くっ……!強い…!)



赤城「どうして?ケッコンもした仲じゃありませんか」



提督「仮な。それにそれは戦力を上げる為に…」



赤城「」ピクッ



赤城「ほほう……提督は私にナニされても動じないと?」



提督「当たり前だ。『兵器』になんか何も感じぬ」



…………………。



赤城「提督…こんなに出しちゃって……///」ドロドロ



提督「」ピュッ…



提督(こんなはずじゃ……)



赤城「全く…変な見栄を張らないでください。後、若干傷つきましたよ?『兵器』って」



提督「それは済まなかったと思ってる。」



赤城「反省してるなら…もう一回……」



ガチャ



青葉「提督!失礼しま……」







提督「」オワタ



赤城「」オワリマシタ







青葉「えへへ…青葉、見ちゃいました。」



コレハスクープダァァァァ!!

ウワァァァァァン!!

アオバチャン!?シッカリシテ!!



ーーーーーー。

執務室



提督「青葉…」ジロッ



赤城「青葉さん…」ギロッ



提督・赤城「お前(貴女)のせいで…!」



青葉「ひぃ!!」









提督「みんなに変な顔で見られたじゃないか!!」

赤城「二回戦ができなかったじゃないですか!!」









青葉「」ン?

提督「」ン?



朝食 食堂



提督「青葉は沈めといたから」



赤城「!?」



提督「……風呂に」



………。





赤城「なーんだ、そっちですか♪」



…………………………。



青葉「////」ピクンピクン…







…………………………。





赤城「提督、今日は何にしますか?今日のおすすめはこのみねすとろぉねです!」



提督「?ミネストローネか。旨そうだな、新メニューは早めに頂こう。」









提督「」モグモグ



赤城「そういえば」



提督「?」



赤城「私達これまで何度も夜戦してきたじゃないですか?」チラッ



提督キチ勢「………」



赤城「まだ私達の子供って生まれないんですかね?」サスサス



提督「うーん…もしかしたら艦娘は子供を産めないんじゃ…」



赤城「そんな…!」ガーン



提督「だが、もし子供が生まれないのなら、それはそれでいいんじゃないか?」



赤城「…どうしてですか?」ジトッ



提督「ずっとお前と夜戦が楽しめる…だろ?」ササヤキ



赤城「あ…ふぁ……///」



提督キチ勢「」ブチ







フインキガオカシクナッタノデス!



サッサトココカラダッシュツスルワヨ!





赤城「」ニコニコ





赤城「」ニコニコ





蒼龍「う…あぁ…」





ドカドシュズシュグシャグジュブジュ





蒼龍「」ボロ…









…………………。




執務室



コンコン



提督「入っていいぞ」



赤城「誰でしょうね?」ニコニコ







蒼龍「……」



提督「…?蒼龍、どうした。」









蒼龍「赤城さんに用事がアって…」



赤城「ああ!そういえば一緒に提督のお弁当を作ろうと約束してたわ…すぐ行きますから待っててください♪」



蒼龍「ウん!」









赤城「提督を狙う子達は月に変わってオシオキよ♪なんちゃって♪」







……………………。



赤城「ほら…ちゃんと自分で抉らないと…」



蒼龍「ん…あ……ふぁ……///」



赤城「…あーあ、私こんなものを料理にしたくないなー」



赤城「お願い、しなきゃね?」



蒼龍「はい……」

























蒼龍「私の…私のお肉を使って…!提督を喜ばせたい/////……だから、私のお肉でミートボール作って?////」ウルウル





赤城「そんなに可愛い声出されたらやってあげるしかないじゃない♪」





グニュ…





ブニュ…





ズチュ…







………………。



提督「そろそろお腹すいたな…」



コンコン ガチャ



赤城「失礼します。」



蒼龍「失礼します♪」



提督「あぁ、二人とも。弁当を作ってくれたんだっけ?ありがとな。」



赤城「いえいえ♪私は少し手伝っただけですから。ほとんど全て、蒼龍ちゃんなんですよ?それ。」



提督「そうだったのか…!ありがとう蒼龍。」



蒼龍「……どうィたしマして♪」









提督「美味しそうだな、このミートボール。」





赤城「それは特におすすめなんですよ〜」



赤城「蒼龍ちゃんで…が作ったミートボールなんですよ!」



蒼龍「……////」



提督「そうなのか!なら美味しいこと間違いなしだ!」



赤城「……そうそう、提督。」



提督「なんだ〜」モグモグ



赤城「今日の出撃は、赤城と蒼龍、それと響に任せてはくれないでしょうか?」



提督「ん〜全然オッケー〜」



赤城「ありがとうございます!」



提督「だが、なぜ蒼龍と響と赤城なんだ?」



赤城「それはですね…皆提督の事が大好きだからです♪」



提督「そ、そうか……」









蒼龍「タノシミですね♪」







出撃



赤城『一航戦赤城、出ます!』



……………………。





赤城「提督、帰投しました。」



提督「…お疲れ様。」



赤城「報告いたします。響と赤城は無傷、ですがその代わりに蒼龍が…」



提督「……お前は見たんだろ?沈む所を。」



赤城「えぇ…突然の事にパニックになりかけた程です…」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



赤城『提督!蒼龍が!沈んでいっちゃう!!』



提督『どうした!!?落ち着いて状況を報告しろ!!』



赤城『蒼龍が何も攻撃を受けていないのに沈んでいってるんです!!』



提督『なんだと!!?引っ張りあげられるか!?』



赤城『…無理です!!私の力じゃどうにも…!!』



赤城『あ……ククッか、完全にブフッ沈みました…』







提督室



赤城「……」



提督「俺さ、ふと疑問に思ったんだ。」



赤城「」ダラダラ



提督「お前あの状況3回目だよね?何初見みたいにパニクってんの?」



赤城「仲間が沈むところは何度見ても慣れませんから。」



提督「3回全てにお前が関わっているのは?」



赤城「恐らく、私をつけ狙っている敵がいるのでしょう。」ダラダラ



提督「…なら、これは?」



ボルシチダヨ ボチャ



赤城「響…ちゃんが最後に料理していたボルシチです。」



提督「ミートボールの時も思ったけどさ、このドロドロしたケチャップ、ケチャップじゃないよな?」







































赤城「」フフフフフ























赤城「勘のいい提督は、キライじゃないですよ?」ニコッ























………………………。















ーーふわぁ…もう朝ですか…





目を開けるとそこには見慣れた背中、今日も提督さんはシャツを脱いで布団に入っています。







提督「」zzz











赤城「」ニヤッ







私はその背中を指でつー…となぞった後、ゆっくりと起こさないように提督の部屋から出ました。









ふふっ流石にこの動作にも"慣れました"ね…。







いつも私は提督の部屋を出た後、朝練として鎮守府の周りを走っています。





戻ってきたら困りますものね♪カラダが…



少し走った後、朝ごはんを食べに行きます。

この頃には提督も起きて、執務室で仕事をしています。



私は秘書艦として、そのお仕事を日々支えています。

















……………。



赤城「……そうそう、提督。」



提督「ん、なんだ?」



赤城「今日の出撃は私と長門さんでしたいのですが…?」



提督「…どうしてだ?」



赤城「ほら…私、長門さんの戦いぶり見たことなかったじゃないですか?いつも作戦指揮室に居る人ですから…」



赤城(そして提督が長門さんとその部屋でナニをしているのかも…)



提督「そうか…そうだな。たまには長門を戦わせてやるか。あいつ、いっつも戦わせろって怒鳴るからなぁ…」



赤城「そうなんですか…!」



提督「よし、長門には今から言ってくるよ」



赤城「はい!」ニヤ











…………………。



提督「長門」



長門「…なんだ。」



提督「俺はお前の事を信じてる。」



長門「どうした?いきなり改まって」



提督「長門は…ビッグセブンの長門は…絶対に戻ってくるよな…?」









長門「…………当たり前だ…。」







…………………。









赤城(ふふ…ふふふふふふ……)







赤城(長門さん…後ろががら空きですよ…)









イ級「ヴォォオオ!」







赤城「っく!邪魔!邪魔!邪魔ですッ!」







































長門「……空母棲姫、頼む。」











空母棲姫「沈メテアゲルワ…赤城ィ!」











執務室





提督「俺達は決して手を組んだわけではない。」





空母棲姫「ダガ、赤城というアノ艦娘はワタシ達にとって驚異でアリ…」





提督「俺達自身の驚異でもあった。だから交渉したんだ」















空母棲姫「赤城を沈めてくれないか、と。」







赤城「提督…!!これはどういうことなんですか!!」



提督(赤城の無線は…無視でいいか。)



赤城「提督!!返事してください!提督ッ!!」



長門「赤城……ここで死ぬ事を光栄に思え。

……このミッドウェーで死ぬ事を。」



赤城「……あハ……」



空母棲姫(こいつらとは手を組んだつもりはない。むしろ、赤城が沈むのはこちらにとってかなりのプラス。こいつがアレになれば…)



空母棲姫「仲間ニ裏切ラレテ沈ンデイケ!」















赤城(……………)



赤城(あぁ…私、沈むのですね…。)



赤城(なんで…こんな事に…。)



赤城(私は…ただ、提督にずっと好きでいてもらいたくて…。)



赤城(……)











長門「沈んだか……?」



空母棲姫「私はこれで失礼する」



長門「あっ、オイ!…まぁ、いいのか?」



提督「……終わった…か。」



提督(響…蒼龍…。ごめんな…。こんな事にさせてしまって…。)





























ザッ























長門「戦艦長門、帰投したぞ。」



空母棲姫「オナジク空母棲姫、帰投シマシタ」





















…………………………。




港…。



提督「長門…遅くないか?」



提督(さすがにあれから1週間たってて心配しないわけにもいかない)



提督(あいつが帰ってきたら渡すんだ…今度こそ)



提督(赤城が怖くて渡せなかった、でも絶対に長門に渡したかった…)



提督(この、指輪を……)















































ザッ………………………………



長門「今回の戦果を報告する。全艦無傷、そしてこちらは正規空母、赤城を回収してきました。」



空母棲姫「ソイツを"改造"スレバさらに強い駒にスルコトモ可能デス。」



長門「…ふぅ、これであの気持ち悪い提督からも解放された…

なぁ、今日は夜、空いてるだろ?いいか?」



















深海提督「もちろんだとも…リラーックスしていいぞ…?」









鎮守府



提督「…!長門か!?」





レ級「オウ、アイニキテヤッタゼ」



提督「」







提督「敵襲だぁぁぁぁぁぁ!!!」



金剛「」スチャ

霧島「」カチャ

陸奥「」スチャ











提督「なに、してるんだ?」



提督「こら、銃を向ける相手が違うじゃないか。」



提督「お前は何を習ってきたんだ?」



提督「横から玉なんか出てこないぞ??」



提督「拳銃は真正面にいる相手しか殺せないんだz」ボグヂュボロベロ













陸奥「長門の仇…!」ギリッ



金剛「榛名を殺した罪は重いデース…!」ギリッ



霧島「お姉様、落ち着いてください、このゴミはもう死んでいます。」









サァコンナゴミホットイテイキマショウ

レキュウニツイテイッテナガトニアウノ…



………………………。





提督「……あぁぁぁぁ!!?」ガバッ





提督(夢……なのか?)



提督(妙に生々しい夢だったな……)





















赤城「あら、早く起きたんですね!提督!」ニヤッ









提督(俺はあの時見た赤城の薄笑いが気味悪くて…思わず引き出しの中に締まってある拳銃で赤城を殺してしまった…)



提督(いや、殺してしまった、はおかしいのかもしれない。)



提督(だって赤城は…何度殺しても俺の前に現れる…)



提督(そして繰り返すんだ、あの夢の中の出来事を。)



提督(誰か、この日記を見ているものがいれば)



提督(この俺を、呪われたループから救って欲しい)

















































でないと………









新提督「ひっ!!」





新提督「この日記…前の提督の…?」



新提督「赤城ってそんなに怖いのか…!?」



新提督「き、気を付けないと……!もし間違って建造してしまったりしたら…!!!」

















赤城「…何を見てるんですか?」ニッコリ



新提督(あぁ……あぁぁぁぁ……)









終わり