雷「そうだ!バーベキューしましょうよ!」



時雨「バーベキューか。結構楽しそうだね」



響「暁、ちゃんと人参やピーマンも食べるんだよ」



暁「ちょっと!子ども扱いしないでよね!」



電「では、一八○○に空き地に集合なのです」







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・・・一八○○



時雨「静かでいいところだね」



雷「はーい!じゃんじゃん焼いていくからね!」



響「肉もいいけど、何か足りてないんじゃないかい」



夕立「んふっ♪お酒いっぱいぽい!」



電「はわわ、こんなに飲みきれるのです?」



響「暁はウーロン茶とオレンジジュースだったね」



暁「だから子ども扱いしないでったら!」





・・・二二○○



時雨「もうお酒がなくなってきたよ」



電「さすがにペースが早すぎなのです」



響「チューハイなんてジュースみたいなものじゃないか」



暁「響、そういうのはいいから」



夕立「みんな、もっとステキなパーティしましょ!」



暁「な、何よこの白い粉!?」



時雨「ただのガンパウダーさ」





雷「ガンパウダーなら仕方ないわね!」



電「電の本気を見るのです!」ズズズッ



時雨「僕も早々にキラ付けしたくなってきたよ」ズズズッ



響「一人前のレディなら勿論、キラ付けできるよね?」ズズズッ



暁「と、当然よ!」ズズズッ



暁「」ポワン



・・・○三○○



雷「とにかく・・・を・・・」



時雨「だめだ、もう・・・がないよ」



暁「うわぁーーーーん」



響「なんだい、うるさくて目が覚めたじゃ・・・」



響「!?」



響「電はなんで倒れているんだい?」



響「電の首に巻きついたロープはなんだい?」





夕立「そんなの分からないっぽい!」



雷「落ち着いて、状況を整理するのよ」



雷「最後に電を見たのはいつかしら?」



時雨「雷、そろそろ終わりにしよう」



時雨「みんな少しは覚えているんだろう?」



時雨「電との首絞めごっこをさ」



暁 響 雷 夕立「!!!」



暁「つまり何が言いたいのよ」



時雨「お酒、ガンパウダー、首絞め」



響「私がこの手で電を殺めた可能性も・・・」



時雨「違うよ。これは不幸な事故なんだ」



夕立「時雨の言うとおりっぽい」



雷「誰もが犯人であり、誰も犯人じゃないというわけね」



夕立「このことは5人だけの秘密にするっぽい」



時雨「決まりだね」



時雨「電はここに埋めていこう」



暁「ゴメンナサイ・・・ゴメンナサイ・・・ゴメンナサイ・・・」



時雨「暁の様子はどうだい」



雷「あの日からずっと部屋に籠りっきりよ」



響「このまま平穏に時が過ぎればいいんだけどね」



夕立「あわわぁ!?」



時雨「どうしたんだい、夕立」



雷「夕立?」



夕立「なんか差出人不明の電文みたいのがきてるっぽい!」

































電 事件 ヲ ワスレルナ

























時雨「やめてよ、怖いじゃないか」



夕立「あの事件は夕立達しか知らないっぽい」



響「誰かに見られていたのか」



雷「ごめんね、私もう自首するわ」



時雨「今さら何を」



雷「もう私、限界よ・・・そこにこんな電報まで」



響「雷、まさかこのことを提督に話したのかい」



雷「そんなことしないわよ」



時雨「そもそも、雷がバーベキューに誘うからこうなったんだよ」



響「ガンパウダーを持ってきたからじゃないのかな」



夕立「アル中は黙るっぽい!」



雷「私・・・暁の様子見てくるわ」





雷「暁、いるの?」



暁「」



雷「元気ないわね、ご飯の時くらい顔出しなさいよ!」



暁「」



雷「暁?入るわよ?」



雷「(鍵が空いてる・・・?)」



暁「」プラーン



雷「いやあああああああああああああああああああああ」



時雨「すまない、雷。僕が少しでも相談にのっていたら」



夕立「でも普段の暁からしたら、おかしくはないっぽい」



雷「なんで私を置いていくのよ、バカぁ!」



響「おかしい」



夕立「っぽい?」



響「靴紐も結べない暁がロープを結えられるのかな」



響「それに、暁の体ではまず天井の梁に手が届くはずがない」



時雨「さっきから何が言いたいんだい?」

































響「暁は自殺じゃない」





夕立「なんか、ちょっと本格的にへこむっぽい」



時雨「そうだね、たまには二人で散歩しようか」



夕立「お散歩ー♪お散歩ー♪」



時雨「ん?屋上に誰かいるみたいだね」



夕立「雷と響っぽい!」



時雨「なんだか言い争ってるように見えるけど」



夕立「雷が端っこに追い詰められたっぽい!」



時雨「だめだ、響!」



夕立「い、今屋上から・・・落ちたっぽい?」



時雨「とにかく屋上へ急ごう」



夕立「雷を落とすなんて、ひどすぎるっぽい!」



時雨「響には失望したよ」



響「落ち着いて、時雨」



響「フェンスが老朽化していんだ。今すぐ入渠すれば・・・」



夕立「言い訳は聞きたくないっぽい」





時雨「そうだね、夕立」



時雨「僕と夕立で響を裁いてあげるよ」



響「時雨、大丈夫か?」



























響「さっきから独り言が多いようだけど」



時雨「響、ついに現実を見るのに疲れたかい?」



響「バーベキューの日から思っていたんだけど」



響「夕立って誰なんだい」



響「思えば、まるで5人以外に誰かがいるように振舞っていたね」



時雨「・・・夕立も何か言ってやってよ」



夕立「」



時雨「夕立?どこに行ったんだい?」



時雨「やめてよ、返事してよ夕立」ズズズッ



響「ガンパウダー乱用による妄想が作り出した存在」



響「それが夕立の正体だよ」



時雨「この僕を、ここまで追い詰めるとはね。まあ、いいさ。」



時雨「首絞めごっこを電が提案した時は正直、ひいたよ」



時雨「でも気付いたんだ」



時雨「首絞めの快楽、苦しみをこらえる電の表情の美しさにね」



響「じゃあ電を殺めたのも」



時雨「そうじゃないよ」



時雨「飲酒、ガンパウダー、首絞めで心臓への負担がかかりすぎたんだろう」



時雨「電がビクビクして動かなくなるのを見たよ」



時雨「そして思いついたんだ」



時雨「みんなを共犯にしたてあげた後、絞めて遊ぼうってね」



時雨「さぁ、夕立、響、最高にステキなパーティを始めようか」





響「やるさ!до свидания」ドドンッ



響「12.7cm連装砲だよ。不死鳥の名は伊達じゃない」



時雨「」



時雨「やめてよ、痛いじゃないか」ミチミチ



響「くっ・・・カハッ」



時雨「響、心配しなくていいんだ。・・・僕も、いつでも一緒にいる」



時雨「そばにいて・・・いいんだよね、夕立?」



夕立「ぽい!今年も夏が来るっぽーい!」