アイドルマスターミリオンライブ!のSS
宮尾美也(17)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394035346
P「はい、すいませんでした。二度と同じミスをしないよう、肝に銘じておきます」
ディレクター「そんな気負わなくていいんだよ、遅刻っていっても危なかっただけで、ちゃんと時間には間に合ったんだから」
P「いえ、それでも過失はこちらにありますから。優しいお言葉、ありがとうございます」
ディレクター「美也ちゃんは、あーいう所がいい所なんでしょ?うまく活かしてあげなきゃね。頑張って。それじゃ、今日は撮影お疲れ様」
P「はい、お疲れ様でした。ありがとうございました!」
P(…ふぅ。なんとか、だな。先方からはまだ少し余裕があるように見えたみたいだったけど、こっちの内情はぎりぎりのところだった…)
P(運良く美也が一人でいたところを、皆が見つけて声をかけてくれた。それがないまま手探りで探していたら、確実に遅刻していただろうな)
P(美也の持ち味の、おっとりとした性格が、裏目に出てしまった形だ。さて…改善、するためには)
ガチャ
楽屋
宮尾美也「プロデューサーさん、終わりましたか…?ごめんなさい、私のせいで…」
P「ひとまずは、大丈夫だ。…そんなに遠い距離じゃないし、話したいこともあるから、劇場まで歩いて帰ろう。出る準備は済んだか?」
美也「はい、できてます〜」
P「じゃあ、行こう」
外
P(なんて言って美也に聞かせよう。美也が傷つく言い方は駄目だ、うまいこと伝えないと…)
美也「…………」テクテク
P(でも、ゆるい言い方をして忘れられて、また同じことになってはな…)
美也「…………」チラッ
P(……駄目だ、考えがまとまらない…頭の回転が悪いな、疲れてるのか俺?)
美也「あの、プロデューサーさん〜」
P「ん?どうした」
美也「あの公園、ポカポカであたたかそうですよ〜。寄っていきませんか〜?」
P「…ああ、そうだな。ベンチで休憩するか」
P(少し、腰を落ち着けて考えよう……どう注意したらいいかな…)
美也「〜♪」ニコニコ
美也「あそこのベンチ、お日様が当たって気持ちよさそうです〜」ニコニコ
P「ああ、じゃあそこに座ろう」
P(さっきまで少し落ち込んでたのに、もう忘れてニコニコしてるな…)
美也「よいしょっ。プロデューサーさ〜ん、ここへどうぞ〜」ニコニコ
P「…美也のうしろ?背中合わせってことか?」
美也「そうですよ〜。背もたれ、ありませんから〜」ニコニコ
P「いやでも、別に横に…」
美也「プロデューサーさ〜ん、どうぞ〜♪」ニコニコ
P「…はぁ、まあいいか。…失礼します、っと」
美也「〜♪」ニコニコ
P(はなうた歌ってら。いつもと変わらないマイペースだ…)
P(……あれ、そういえば俺、今朝美也とスケジュールの確認ってしたっけ?)
P(……した覚え、無い。いや別に、しなくても美也だってスケジュールくらい分かってるだろうって…)
P(いや、そんな理由はいい、しなかったのは、俺だ。……なんだよ、俺のミスでもあるじゃないか…)
P(馬鹿だ俺。さっきから美也のミスだと頭の中で決め付けてた……ミスをした焦りに、ずっとびびってたんだ……)
P(はあ、駄目だ。もう自己嫌悪で、全然笑えねぇ…勝手にミス、人の所為にしてさっきまで叱ることばっか考えて…)
美也「〜♪」ニコニコ
P(うしろの美也は、こんなに楽しそうなのにな……)
P(……あれ、美也の背中、横線の出っ張りがある…?)
P(……ああ、ブラジャーの紐か)
P(…………)
P(ああ、もう…俺ってやつは本当駄目だ……///)カァァァ
美也「〜?♪」ニコニコ
P「…ったく、あー空が青っ…」コツン
美也「きゃー♪お空から頭さんが降ってきました〜♪」
P「あ、ああすまん美也、背中合わせなのに上向いたら当然、ぶつかるよな、すまんすまん」
美也「ふふ〜♪プロデューサーさん、もう一度。私の頭にプロデューサーさんの頭をのせてください〜♪」ニコニコ
P「え、ええ?なんで」
美也「いーんですよ〜はい、どうぞっ」フンス
P「…えーと、じゃあゆっくりいくな…?」コツン
美也「〜♪フンフ〜ン♪」ニコニコ
P(何で上機嫌なんだ…?本当、何を考えてるのか分かんないよなぁ…)
美也「お〜さんぽ〜にでかけました〜♪きょうも〜わたし〜はしあわせで〜す♪」
P(ああ、歌い始めちゃったよ…。美也の、『ハッピ〜エフェクト!』…)
美也「さん〜どうぃっち〜つくりました〜♪こ〜えんのベンチ〜でランチタイム♪」
P(レッスン、結構難航したよな。美也はどうしても、少しずつ曲からテンポが遅れてのんびり歌っちゃうから…)
美也「そ〜やってれ〜ば〜いつだって〜♪とってもへいわ〜なんですよ〜♪」
P(ほら、今だって…本当のリズムより遅れてきてる。…収録じゃないし、いいんだけどな。あのときも大変で…)
P(あれ、でも、苦労したことの思い出のはずなのに…)
ほら、見てください
P(思い出せる美也は、いつも)
ひらひら飛んでったちょうちょの 羽ばたきだってお天気予報
P(最初に曲を貰ったときも。何度も、やり直しのレッスンをしてたときも。皆それぞれ、緊張してたレコーディング本番のときも)
綺麗な瞬間つかまえた 晴れますよ
P(いつも、ずっと。…………美也は、笑顔だったな……)
ちいさな風に気付いた 笑顔がいっぱいに広がって
あしたもぜったいにHAPPY DAY いい日です
美也「プロデューサーさ〜ん?」ニコニコ
P「…なんだ、美也?」
美也「あたたかいですね〜♪」ニコニコ
P「……ああ。幸せだな」
P(美也の好物は、なんだったっけ)
P(皆の分も買って、帰ろう)
おわり
宮尾美也(17)
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394035346
P「はい、すいませんでした。二度と同じミスをしないよう、肝に銘じておきます」
ディレクター「そんな気負わなくていいんだよ、遅刻っていっても危なかっただけで、ちゃんと時間には間に合ったんだから」
P「いえ、それでも過失はこちらにありますから。優しいお言葉、ありがとうございます」
ディレクター「美也ちゃんは、あーいう所がいい所なんでしょ?うまく活かしてあげなきゃね。頑張って。それじゃ、今日は撮影お疲れ様」
P「はい、お疲れ様でした。ありがとうございました!」
P(…ふぅ。なんとか、だな。先方からはまだ少し余裕があるように見えたみたいだったけど、こっちの内情はぎりぎりのところだった…)
P(運良く美也が一人でいたところを、皆が見つけて声をかけてくれた。それがないまま手探りで探していたら、確実に遅刻していただろうな)
P(美也の持ち味の、おっとりとした性格が、裏目に出てしまった形だ。さて…改善、するためには)
ガチャ
楽屋
宮尾美也「プロデューサーさん、終わりましたか…?ごめんなさい、私のせいで…」
P「ひとまずは、大丈夫だ。…そんなに遠い距離じゃないし、話したいこともあるから、劇場まで歩いて帰ろう。出る準備は済んだか?」
美也「はい、できてます〜」
P「じゃあ、行こう」
外
P(なんて言って美也に聞かせよう。美也が傷つく言い方は駄目だ、うまいこと伝えないと…)
美也「…………」テクテク
P(でも、ゆるい言い方をして忘れられて、また同じことになってはな…)
美也「…………」チラッ
P(……駄目だ、考えがまとまらない…頭の回転が悪いな、疲れてるのか俺?)
美也「あの、プロデューサーさん〜」
P「ん?どうした」
美也「あの公園、ポカポカであたたかそうですよ〜。寄っていきませんか〜?」
P「…ああ、そうだな。ベンチで休憩するか」
P(少し、腰を落ち着けて考えよう……どう注意したらいいかな…)
美也「〜♪」ニコニコ
美也「あそこのベンチ、お日様が当たって気持ちよさそうです〜」ニコニコ
P「ああ、じゃあそこに座ろう」
P(さっきまで少し落ち込んでたのに、もう忘れてニコニコしてるな…)
美也「よいしょっ。プロデューサーさ〜ん、ここへどうぞ〜」ニコニコ
P「…美也のうしろ?背中合わせってことか?」
美也「そうですよ〜。背もたれ、ありませんから〜」ニコニコ
P「いやでも、別に横に…」
美也「プロデューサーさ〜ん、どうぞ〜♪」ニコニコ
P「…はぁ、まあいいか。…失礼します、っと」
美也「〜♪」ニコニコ
P(はなうた歌ってら。いつもと変わらないマイペースだ…)
P(……あれ、そういえば俺、今朝美也とスケジュールの確認ってしたっけ?)
P(……した覚え、無い。いや別に、しなくても美也だってスケジュールくらい分かってるだろうって…)
P(いや、そんな理由はいい、しなかったのは、俺だ。……なんだよ、俺のミスでもあるじゃないか…)
P(馬鹿だ俺。さっきから美也のミスだと頭の中で決め付けてた……ミスをした焦りに、ずっとびびってたんだ……)
P(はあ、駄目だ。もう自己嫌悪で、全然笑えねぇ…勝手にミス、人の所為にしてさっきまで叱ることばっか考えて…)
美也「〜♪」ニコニコ
P(うしろの美也は、こんなに楽しそうなのにな……)
P(……あれ、美也の背中、横線の出っ張りがある…?)
P(……ああ、ブラジャーの紐か)
P(…………)
P(ああ、もう…俺ってやつは本当駄目だ……///)カァァァ
美也「〜?♪」ニコニコ
P「…ったく、あー空が青っ…」コツン
美也「きゃー♪お空から頭さんが降ってきました〜♪」
P「あ、ああすまん美也、背中合わせなのに上向いたら当然、ぶつかるよな、すまんすまん」
美也「ふふ〜♪プロデューサーさん、もう一度。私の頭にプロデューサーさんの頭をのせてください〜♪」ニコニコ
P「え、ええ?なんで」
美也「いーんですよ〜はい、どうぞっ」フンス
P「…えーと、じゃあゆっくりいくな…?」コツン
美也「〜♪フンフ〜ン♪」ニコニコ
P(何で上機嫌なんだ…?本当、何を考えてるのか分かんないよなぁ…)
美也「お〜さんぽ〜にでかけました〜♪きょうも〜わたし〜はしあわせで〜す♪」
P(ああ、歌い始めちゃったよ…。美也の、『ハッピ〜エフェクト!』…)
美也「さん〜どうぃっち〜つくりました〜♪こ〜えんのベンチ〜でランチタイム♪」
P(レッスン、結構難航したよな。美也はどうしても、少しずつ曲からテンポが遅れてのんびり歌っちゃうから…)
美也「そ〜やってれ〜ば〜いつだって〜♪とってもへいわ〜なんですよ〜♪」
P(ほら、今だって…本当のリズムより遅れてきてる。…収録じゃないし、いいんだけどな。あのときも大変で…)
P(あれ、でも、苦労したことの思い出のはずなのに…)
ほら、見てください
P(思い出せる美也は、いつも)
ひらひら飛んでったちょうちょの 羽ばたきだってお天気予報
P(最初に曲を貰ったときも。何度も、やり直しのレッスンをしてたときも。皆それぞれ、緊張してたレコーディング本番のときも)
綺麗な瞬間つかまえた 晴れますよ
P(いつも、ずっと。…………美也は、笑顔だったな……)
ちいさな風に気付いた 笑顔がいっぱいに広がって
あしたもぜったいにHAPPY DAY いい日です
美也「プロデューサーさ〜ん?」ニコニコ
P「…なんだ、美也?」
美也「あたたかいですね〜♪」ニコニコ
P「……ああ。幸せだな」
P(美也の好物は、なんだったっけ)
P(皆の分も買って、帰ろう)
おわり