――事務所



まゆ「戻りました♪」



P「おうお帰りー」



まゆ「あらPさん、まゆの帰りを待っててくれたんですか?」



P「待ってるも何も、今日は仕事が終わったら 一緒に出る約束だろ?」





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まゆ「うふふ…冗談ですよ♪でも、誕生日にわざわざ大きなお仕事を入れる忘れっぽいPさんに確認もしておきたいじゃないですか?」



P「ぬ……それは申し訳ないと思っている。だが、これもプレゼントのひとつだと」



まゆ「Pさん?言い訳する人はオシオキですよ?」



P「すみませんでした」

まゆ「もう、言っていいことと悪いことくらい分かってください」



P「いやでもなぁ、なんてったってCDデビューだぞ?ドイツのツアーにあれとこれと

  スケジュールをやりくりするのが大変でなー!」



まゆ「Pさんってできる人なのか抜けてる人なのかときどき判らなくなります」



P「まゆが俺に優しいのか厳しいのか時々判らなくなります」



まゆ「これは愛のムチだから、いいんです♪」



P「やっぱりきびしい」

P「もう少しで日誌も書き終わるから、先に車で待っててよ」



まゆ「分かりました♪いつまでも、まゆは待っています。だから」



まゆ「――まゆを置いてかないで下さいね」



P「まゆは大げさだなぁ。大丈夫、後は印刷して社長に提出。それとちひろさんに何個か連絡をして、はい、終わりと」



まゆ「まゆの前で他の女の話ですかぁ?」



P「いつまで面倒くさい女を演じるつもりだぁ!」デコピン



まゆ「あうっ……うぅ、まゆは恋の病なんですよぉ…だから仕方がないんですよぉ」



P「変なこと言ってると鬼より怖い人が来るから、この辺で終わりな。

それとさっきの、仕方のない理由になって……なって、るか。うん」



まゆ「うふふ…物分りのいいPさんは好きですよ♪あんまり邪魔するとこの後の時間が短くなっちゃいますね」



P「すぐに行くからなー」

ーー車内



P「よ、お待たせ」



まゆ「うふふ…急がなくてもよかったですよぉ。Pさんを待つ時間もまゆにとっては幸せなものですから」



P「はは、そうゆうものか。さて、時間も時間だし、そろそろ行こうか」



まゆ「はい♪まゆ、今日はPさんのために、がんばっておしゃれしたんですよ…」

P「おぉ。まゆはいつでも可愛いなぁ!」



まゆ「…期待はしていませんでしたけど、Pさんはいつもはドキッとすることを言うのに、決めるときに決めませんよね」



P「いや、俺ってあんまりそういう事が言えないからな。ゴメンな?」



まゆ「…いいですよ。そういう人だって知っていますし。でも今日くらいは……」



P「あぁもう……ホントはもっと後の予定だったんだけど。」



P「これ、あけてみて?」

まゆ「Pさんこれは――?」



P「いやまぁ。多分、見たとおりの、な?」



まゆ「……Pさん」



P「どうかな、まゆ」



まゆ「――Pさんとまゆが出会ったのは運命だったんですよね?」



まゆ「読モとしてどうしていたいのか迷っていた時期、あの時、Pさんに出会ってなかったら、もしかしたら普通の女の子に戻っていたかも」



まゆ「そんなまゆを魅了して、素敵な舞台に立たせてくれて」

まゆ「誰よりもまゆを見てくれて、家族以上にまゆのことを考えてくれて――

それでPさんの色に染まらない方がおかしいもの♪」



まゆ「まゆの感謝は…ううん、まゆのハートはいくら言葉にしても足りませんよ?」







まゆ「だからPさん、これからもずっとまゆの活躍を見ていてくださいね。まゆの一番近くで、一生見守っていてください…♪」



おわり