エヴァSS

久々に「桜流し」を聴いていて思い浮かんだ話

いちおうLRSのつもり



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==== エヴァ13号機プラグ遺棄から数時間後 とある廃屋 ====



アスカ「さてと…ここなら夜露をしのげそうね…」



シンジ「…」



アスカ「これ以上暗くなると危険だわ…今夜はここで寝るわよ」



シンジ「…」



アスカ「…フン!」



シンジ「…」



アスカ「アンタ」ジロッ



別レイ「…私?」

アスカ「他にだれがいるってのよ?」



別レイ「…」



アスカ「動けるなら一緒に来なさい。食料とか使えるものとか探しに行くわよ」



別レイ「…了解」



アスカ「フン!」スタスタスタ…



別レイ「…」スタスタスタ…



シンジ「…」

==== 廃墟 ====



アスカ「予想はしてたけど…ロクなものがないわね…」



別レイ「…」



アスカ「わかってんでしょうね?…こんなコトしなきゃなんないのもアンタ達のせいよ?」



別レイ「…」



アスカ「アンタ、なんとか言いなさいよ」



別レイ「…」



アスカ「はん…人形に受け答えを期待しても無駄よね」



別レイ「…」



アスカ「口はいいから目と頭は働かせなさいよ?」



別レイ「…」



アスカ(まったく…)



別レイ「…」

==== 再び廃屋 ====



アスカ「ふう…これで何日かはしのげるわね」



シンジ「…」



アスカ「感謝の言葉もナシってわけ?」



シンジ「…」



アスカ「まあいいわ。アタシは寝るわよ」



シンジ「…」



アスカ「アンタ達も寝ときなさいよ?足手まといになったら承知しないから」



シンジ「…」



別レイ「…」



アスカ「ちっ!」スタスタスタ…

 :

 :

シンジ「…」



別レイ「碇くん…」



シンジ「…」



別レイ「これ…昼間落とした…」



シンジ「…」チラッ…



別レイ「…」



シンジ「…要らない」プイッ



別レイ「…」



シンジ「もういいんだ」



別レイ「碇くん…」



シンジ「…やめてよ…」



別レイ「碇くん?」



シンジ「…やめて…お願いだから…」ワナワナ…



別レイ「…碇くん」



シンジ「綾波と同じ声で…僕に話しかけないで!」



別レイ「!」

シンジ「…」



別レイ「…」



シンジ「…」ポタッ



別レイ「…?」



シンジ「…」ポタポタッ



別レイ「…なぜ…泣いているの…」



シンジ「!」



別レイ「…」



シンジ「…ハハ…」ポタポタポタッ



別レイ「…」



シンジ「…キミは…綾波と同じことを聞くんだな…」ポタポタ



別レイ「!!」

シンジ「助けたと…思ったのに…」



別レイ「…」



シンジ「会いたい…」グスッ「会いたいよ…うっ……うぐっ…」



別レイ「…」



シンジ「うっ…ううっ…」ポタポタ



別レイ「…会ったわ…」



シンジ「……え?…」グスッ



別レイ「私の前に立っていた…」



シンジ「…」



別レイ「すぐに消えてしまったけれど」



シンジ「…」

別レイ「私とは違う服を着ていた」



シンジ「…それは…きっと壱中の…第壱中学校の制服だよ」



別レイ「…」



シンジ「わかる?学校」



別レイ「…」



シンジ「僕たちは…そこに通ってたんだ」



別レイ「…」

シンジ「みんなはどうしたんだろう…トウジや…ケンスケや…委員長や…」



別レイ「…」



シンジ「僕は…エヴァに乗せられて…嫌なこともあったけど…」



別レイ「…」



シンジ「学校に行けばみんながいて…」



別レイ「…」



シンジ「綾波はいつも外ばっかり見てて…」



別レイ「…」



シンジ「アスカはゲームばっかりしてて…」



別レイ「…」

シンジ「そういえば綾波の料理…食べそこなっちゃったな…」



別レイ「…」



シンジ「あの時はアスカを助けられなくて…父さんが許せなくて…」



別レイ「…」



シンジ「僕が出ていくとき…綾波は何も言わなかった…」



別レイ「…」



シンジ「綾波がどう思ってたのか…僕はバカだから…気が付かなかった」



別レイ「…」



シンジ「綾波を助けて…そのあと何もわからなくなって…」



別レイ「…」

シンジ「14年…14年だよ!?」



別レイ「…」



シンジ「とっくに戦いなんか終わって…僕たちは大人になってたはずなのに」



別レイ「…」



シンジ「いったいどうなっちゃってるんだよ!?」



別レイ「…」



シンジ「…どうして僕はこんな話…してるんだろうね…」



別レイ「…構わないわ」

シンジ「…」ポタポタ



別レイ「…」



シンジ「…ごめん…キミのせいじゃ…ないのに…」ポタポタ



別レイ「…」



シンジ「…」ポタポタ



別レイ「…」

シンジ「あの…」グシュッ



別レイ「…」



シンジ「僕は…キミを何て呼んだらいいかわからない」



別レイ「…」



シンジ「…」



別レイ「私は…アヤナミレイ」



シンジ「…」



別レイ「…」



シンジ「…ハハ…」



別レイ「…」

シンジ「ごめん…その声…やっぱりつらい…」ポタポタ



別レイ「…」



シンジ「キミは綾波じゃない」



別レイ「…」



シンジ「同姓同名の人…って…思えばいいのかな」



別レイ「…」



シンジ「世の中には同じ顔をした人が3人はいるって言うけど…」



別レイ「…」



シンジ「同姓同名で…同じ顔をして…声まで同じなんて…」



別レイ「…」



シンジ「…」グスッ



別レイ「…私は」



アスカ「あ〜ら仲のおよろしいことで」

別レイ「!」



シンジ「…アスカ…」



アスカ「アンタ…シンジにはずいぶんおしゃべりするじゃない?アタシにはろくに口きかなかったクセに」



別レイ「…」



アスカ「シンジをたぶらかしてどうするつもり?」



別レイ「…」



アスカ「いいわ、せいぜい黙秘してなさい。本隊と合流したら聞きたいコトがたっぷりあるんだから」



別レイ「…」



アスカ「ちっ…」イラッ



別レイ「…」

アスカ「言っとくけどミサトもリツコも手加減しないわよ!?どうせアンタなんか死んだって代わりが」



シンジ「アスカ!」



アスカ「…」ジロッ



シンジ「…」



アスカ「…何よガキシンジ」



シンジ「…」



アスカ「アンタ、見た目が同じなら何でもいいわけ?」



シンジ「…」



アスカ「ハッ!とんだ人形趣味だこと」



シンジ「…」



アスカ「何よ、その目は」



シンジ「…同じじゃない」



アスカ「…」



シンジ「…」



アスカ「…なんですって?」ヒクッ



シンジ「この娘は…綾波と同じじゃないよ」



別レイ「…」



アスカ「全く…何を言い出すかと思えば…」フッ



シンジ「…」



アスカ「いい加減に…目を覚ましなさいよっ!!」ブンッ



パシッ!



アスカ「!」

シンジ「…」ギリ…



アスカ「痛…」



シンジ「…」ユラ…



アスカ「ちょっと…」ビクッ



シンジ「…」ギリギリ



アスカ「は…放しなさいよっ!!」



シンジ「…」パッ



アスカ「きゃっ!!」ドサッ…



シンジ「…」



アスカ「きゅ…急に放すんじゃないわよっ!」



シンジ「…」プイッ

アスカ「最っ低…」



シンジ「…」



アスカ「アンタなんかに…」



シンジ「…」



アスカ「…」ポタポタッ



シンジ「…」



アスカ「アンタなんかに…何がわかるっていうのよ!!」ポタポタポタッ



シンジ「…」



アスカ「アンタ見たんでしょう?アンタのせいで、この世界がどうなったか」



シンジ「…」



アスカ「ミサトは…アンタを全力でかばったわ!」



シンジ「!」

アスカ「アンタがしたことは単なるきっかけだったかもしれない」



シンジ「…」



アスカ「でも…結局…」



シンジ「…」



アスカ「この14年間」ポタポタ



シンジ「…」



アスカ「リツコやミサトや…アタシが…」ポタポタ



シンジ「…」



アスカ「どんな思いをしてきたと思ってんのよっ!!」ボロボロボロ



シンジ「…」



アスカ「…」グシュッ



シンジ「アスカ…」



アスカ「…寝る」ムクッ



シンジ「…」



アスカ「…」ジロッ



別レイ「…」



アスカ「…」スタスタスタ…



シンジ「…」



別レイ「…」

 :

 :

 :

 :

シンジ「…」スクッ



別レイ「…」



シンジ「…アヤナミ?」



別レイ「!」



シンジ「…何?」



別レイ「…いいえ」



シンジ「それ……やっぱり返してくれる?」



別レイ「…これを?」



シンジ「…」コクッ



別レイ「…」スッ



シンジ「…ありがとう」



別レイ「…」

シンジ「これは…もともと僕ので…ネルフを出ていくときに捨てたんだけど…」



別レイ「…」



シンジ「綾波が…持ってたんだ…助けたとき」



別レイ「…」



シンジ「もう…これだけになっちゃった」



別レイ「…」



シンジ「…」カチッ



別レイ「…」



シンジ「…動かないや…」



別レイ「…」



シンジ「カヲルくんが…直してくれたんだけどな…」



別レイ「…碇くん…」

シンジ「僕も寝てくる」



別レイ「…」



シンジ「キミはアスカが寝てる間に逃げた方がいい」



別レイ「…逃げる?」



シンジ「アスカが言ったとおりだよ…ヴィレの人たちはキミに何をするかわからない」



別レイ「…」



シンジ「だから今のうちに逃げた方がいい」



別レイ「…」



シンジ「…」クルッ スタスタ…



別レイ「私も行く」



シンジ「…」ピタ

別レイ「私は…知りたい…」



シンジ「…」



別レイ「私が…何なのか…」



シンジ「…」



別レイ「別の私が…何を知っているのか…」



シンジ「…」



別レイ「それに…」



シンジ「…」



別レイ「私は…帰れない」



シンジ「……え?」

別レイ「私の他にもアヤナミレイがいるなら…」



シンジ「…」



別レイ「たぶん本部には…もう…別の私がいる」



シンジ「!」



別レイ「私に帰るところはない」



シンジ「アヤナミ…」



別レイ「…」



シンジ「キミの好きにすればいい」



別レイ「…」



シンジ「…おやすみ」スタスタスタ…



別レイ「…」

 :

 :

========

別レイ「…」



別レイ(…月…)



別レイ「…」

 :

 :

========



シンジ「…」カチッ



シンジ「…」



シンジ(…やっぱり動かないや…)



シンジ「…」



シンジ(…月…)



シンジ「…」



シンジ(綾波…)ギュ…



シンジ「…」グスッ

 :

 :



(ED「桜流し」)



おしまい