クリスタ「どこ見てるの?」



ユミル「いや、別に...」



アニ「...」

私はあの目線の先を知っている。目を細め下唇を食んだ切ない顔、火照った体。

むしろ誰も気付いて居ないというのに驚きだね。わかり易いだろうに、あの表情は



ユミル「...?こっち見てんじゃねぇよ」



アニ「...」



ユミル「なにか言えよ」



アニ「そこ、どいて」



ユミル「はあぁ?」



クリスタ「ちょっちょっと二人共!」



ユミル「でもよ」



クリスタ「もう、そうやってすぐけんかする!」



ユミル「クリスタはいい子だなぁー」デレェー



クリスタ「ユッユミル!抱きついたらスープ溢れちゃうよ〜」



アニ「...」スタスタ



ユミル「...なんだあいつ、いつもより機嫌わりぃな」



アニ「...」



私は知ってる

あの切ない横顔を作らせている人を、黒く熱い視線を受け止めてる人を

...恋って、くだらない。しかもその恋焦がれる相手があの腰巾着じゃあ、実る物も枯れてくだろう

ドアを開けると、目の前をエレン達が通る。ミカサ意味もなく睨まれ、怖々と上向きの視線をほんの少し下げると、奴と目が合った



アルミン「うわっごごごめんなさっ」



目が合っただけでこんな謝られるなんてあたしも嫌われたもんだ。



アルミン「...アニ?」



アニ「...」



ミカサは果たして、恋を楽しんでいるのだろうか。あんな鈍感男に恋とか疲れるだけだろうに、本当にくだらない。



アルミン「あの、どうし...」



視線を外しまた歩く。...奴が好きだなんて事はないし、奴にドキドキなんて、しないし。



アルミン「あっ...アニ?」



エレン「気にすんな、あいつはいつもあんなんだから」



アルミン「でも」

なにか様子がおかしかった!と思うのは僕の自惚れだろうか。



ミーナ「アニー」



アニ「...」



ミーナ「随分な表情をしてるじゃん?恋系?乙女の顔し」



アニ「は?...じろじろ見ないでよ」



ミーナ「あぅ...ごっごめんね...」



アニ「もう行っていい?」



ミーナ「あっ...うん」



ミーナが悲しそうな顔をしてこちらを見る。気にしちゃいけない、あまりのめり込んではいけない、目的を忘れてはいけない。一時たりとも一度も

それに、あたしはアルミンには何も感じていない。一度も...



アニ「...そんなわかり易い顔してたかな」



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次の日

アルミン「あっあのさ...」



アニ「なに?」



アルミン「その...ペアで余っちゃって...」



アニ「ああ、ぼっちなのね」



アルミン「ぐ...くっ組んでくれないかな」



アニ「いいけど。手加減はしないよ」



しぶしぶあたしの所へ来たのだろう、めんどくさそうなアルミンの顔は目を下へやり細めて、口を結んで、下唇を噛んで...様子がおかしいと思うのはあたしの自惚れだろうか



アニ「来なよ。あんたが最初だよ」



アルミン「うっうん行くよ!」









アルミン「」



アニ「...まだ時間余ってるけど」



アルミン「やっ...やります...」



アニ「来な」







アルミン「」



アニ「まだ時間余ってるけど?」



アルミン「まっまだやるよ!!...それとアニ」



アニ「...なに」



アルミン「僕がちっこいからって、手加減...しないでねっ!」



アニ「!?」



アルミン「えいっ!」



アニ「ちょっちょっと...!!」



アルミン(よしっ手を掴んで固めた!...どうしたんだろうアニ、まだ動けるはずなのにピクリとも動かない)



アニ(どどうしよう。手握られて...あったかい。ああ、私、手汗かいてないかな、大丈夫かな)



アルミン「アニ?」



アニ「はっ!!」



アルミン「!?いっいたたたた!!ギブ!ギブ...」



アニ「こっこんなくだらない訓練に必死になって、バカみたい」



アルミン「えっ」



アニ「...あんたも憲兵団狙いだろう?無理だろうけど、こんな点数の低い物をやるくらいだったら、へったくそな馬術のやり方でも考えたら?」



アルミン「へ、下手くそだなんて酷いなぁ」



アニ「本当の事を言っただけ」



アルミン「ぐ...まず、僕は憲兵団狙いではないし、高い点数も狙ってないよ」



アニ「高い点数狙ってないなら、手を抜けばいいんじゃないの?」



アルミン「だって、こんな訓練でも...きっと役に立つ時が来るはずだ。受け身を覚える事も大事だし...」



アルミン「点数どうのではなくて、誰かを守るのに覚えていて損はないから真面目...ではないけど、訓練してるんだ。学習して損になる事なんてないよ」



アニ「...へぇ」



アルミン「アニ?」



アニ「誰かを守るため、ねぇ」

アルミン「あはは...でも実は、かっこいいこと言っているけど、僕は守られているばかりだ」



アニ「エレンと、ミカサに?」



アルミン「うん。いつも守られてた。だから、今度は...」



アニ「無理だね」



アルミン「やっぱりそうだよなぁ、あはは」



アニ「あの二人を守るんだったら、まず私に勝たないとね」



アルミン「格闘の訓練手伝ってくれるってこと?」



アニ「まぁ、暇だしね」



アルミン「本当!?やっ」



教官「サボりとは上等だ、レオンハート訓練兵、アルレルト訓練兵...。50週にまけてやる、訓練が終わったら走ってこい」



アルミン「え...はっはい!!」



アニ「はい!」



教官「次は倍周だからな...」



アニ(アルミン、あんたなにしてくれるの)



アルミン(えっぼ、僕!?ごめんなさい...にしても、50周かぁ...)



アニ(...)ゴクリ





あと少しで走り終わりだ。深く呼吸をし、最後の1周を走り出す。目にしみる夕焼けを背に走る二人の話し声は皆無、聞こえるものは葉の揺れる音と二人の吐息だけだった



アニ「ぜーはぁ...はぁ...終わった...アルミン...私はあんたを恨むよ」



アルミン「はぁ...ゲホッ...ぁ...アニ、はや、速いね」



アニ「...あんたが終わるまで待っててやるよ...早くしな」



アルミン「うっうん!!」



古びた小屋の壁に腰をかける。亀の方が速いような速度でもたもたと走るアルミンが、落ちる瞼の下で可愛らしく映った。



アニ「まったく...とろい、なぁ...」



アニ「ねむ...」



アルミン「アニ」



アルミン「アニー起きてー」



アニ「ん...はい」



アルミン「寝ちゃってたよ」



アニ「あ...そうか、アルミン走り終わったの?」



アルミン「うん、ちょうど十分前にね」



アニ「十分前?十分も何してたのさ」



アルミン「あまりに心地よく寝てるもんだから、起こしちゃ悪いと思って...」

アニ「思って?」



アルミン「ねっ寝顔...可愛かったよ」



アニ「...!!」



アルミン「えへへ...」

アニ「バッ...バカじゃないの、気持ち悪い」



アルミン「きっ...気持ち悪いって酷いなぁ...アニ顔真っ赤だよ」



アニ「...そういうあんたも、ほっぺた赤い」



アルミン「えっ...あはは、なんか、アニとこうやって話すの初めてで、緊張しちゃって...」



アニ「そんな緊張する事ないのに」



アルミン「僕、大抵どもっちゃうからさ、アニとなると、さらに...」



アニ「なにさ、私が怖いって?」



アルミン「ちっちがっ、そういうことじゃなくて...」



アニ「じゃあどういう事なのさ」



アルミン「その...えと...」



沈黙が夕焼けにまみれた空間を支配する。アルミンの顔が心配になる程赤くなっているのは夕焼けのせいなのか、それとも私がそうさせたのか。そこまで考えて、自分の顔がこれまでにないくらい火照っている事に気が付いた。

意図的でない沈黙は不思議と居心地悪いものではなく、落ち着いた空気と落ち着かない心音が頭に心地よく響いた。数十秒続いた沈黙は、アルミンを迎えに来たエレンとミカサに遮られる



エレン「アルミン、もう夕飯だぞ」



アルミン「あっ...うん、今行くよ」



エレン「アルミンが走らされるなんて珍しいな、アニも一緒か」



アルミン「...僕のせいで、巻き込んじゃったんだ...その、ごめんなさい」

アニ「...別に、嫌じゃなかっ...た、し」



ミカサ「エレン、アルミン、急がないと夕食が冷めてしまう」



エレン「そうだな、急ごうアルミン」



アルミン「うん。...またね、アニ」



アニ「...またね」



女子寮



食堂から部屋に戻り、布団へ倒れる。

あれは一体、なんだったのか

アルミンが濁した言葉には何が入るんだろう。うまい言い訳が見つからなくて濁しただけ?そう思うのか一番いいんだろうけど、今日の出来事に浮かれはしゃいでいる頭がそうはさせてくれない。



ミーナ「アニ、入浴時間になったけど、一緒に行かない...かな?」



アニ「...」ジロリ



ミーナ「ご...ごめ...」



アニ「...行く」

女子風呂



ミーナ「はぁ〜疲れがとれる〜」チャプン



アニ「はぁ...」



ミーナ「明日も対人格闘の訓練あるね...もう、あれめんどくっさい!」



アニ「明日もあるのか...」



にやける顔を隠そうと湯船に潜る。アルミンと近くになれる、という嬉しさの中に不安が残った。



ミーナ「彼氏さんと会えるから嬉しいの?いい匂いのシャンプー使っとく?」



アニ「...」(彼氏?)



ミーナ「これの匂い、甘くてすごく素敵だから、アルミンもきっと気に入るよ!」



アニ「!?」ゴポッ



アニ「っぷは、ゲホッゲホッ、何言って」



ミーナ「あらら、大丈夫?」



アニ「...鼻に水入った」



ミーナ「あっはっはははアニって可愛い、丸わかりだ」



アニ「何が」



ミーナ「そんな怒んないでよー、アルミン好きなんでしょ?」



アニ「すっ...別に、なんとも思ってないし...」



ミーナ「またそんなこと言うー、そんなんじゃ彼氏できないよ!」



アニ「うるさい、ゆっくり風呂にもつかれない」



ミーナ「ごめんって、ただ、アニが困ってるようだったから、少しでも力になれたらなって...」



アニ「ミーナ...」



ミーナ「余計なお世話だったね、ごめん...」



アニ「...その、いい匂いのやつ...シャンプー使う、貸して」



ミーナ「アニ!」



アニ「別に、気まぐれ、つけてみたくなっただけ」



ミーナ「あ?私アニのそういうとこ大好き!!」ダキッ



アニ「うわっちょっと、こけるこける!!」

次の日



ミーナ「?♪」ガタン



アニ「...ミーナ、なんで隣にくるの」



ミーナ「ダメかな」ニコニコ



アニ「...好きにすれば」



ミーナ「うふふ、好きにするー」



アニ「...」モグモグ



ミーナ「ふふふ」



アニ「な、なに笑ってんの」



ミーナ「いやぁ、アニって大口で食べるなぁと思って」



アニ「うっうるさいな、見ないでよ」



ミーナ「ごめんごめん」



アニ「...ごちそうさま」



ミーナ「...食べるのすごい早いね」



アニ「ミーナが遅いだけ」



ミーナ「あっははーアニ待ってて〜」



アニ「...」



ミーナ「ごちそうさま!」



アニ「次座学だよ、行こう」



ミーナ「一緒に行ってくれるの?」



アニ「...やっぱ来なくていい」



ミーナ「あたし、いつも奥の席なの、アニも奥だよね?隣に座ろう!!」



アニ「...うん」







訓練



教官「ペア作って練習しろー」



アルミン「や、やあ」



アニ「手加減しないよ、来な」



アルミン「うん」









アルミン「」



アニ「お、おい。大丈夫かよ」



アルミン「」



アニ「し、死んでる...」

マルコ「どうしたの?」



アニ「マルコ、アルミンが...」



マルコ「頭を打ったみたい、保健室連れていこうか」



ジャン「マルコが連れてく必要ねぇよ、筋肉しかないアニだったら1人で運べんだろ」



アニ「...」ギロ



ジャン「おいおい、冗談だって...へへ」



アニ「はっ...」バキィ



ジャン「」



マルコ「ジャン...君って人は...」



アニ「マルコ、私一人で運べる。ジャンを頼んだ」



マルコ「アニが言うなよ...」



アニ「よいしょっと」



保健室



アルミン「ん...」



アニ「起きた」



アルミン「アニ?...僕、気絶しちゃったのか」



アニ「アルミン、ごめん」



アルミン「ううん、上手くよけれなかった僕のミスだ」



アニ「...」



アルミン「それより、運んでくれたのはアニ?」



アニ「...まぁ、私だけど」



アルミン「そっか、ありがとう」



アニ「別にいい。...筋肉しかない女は、嫌いだろ?」



アルミン「ううん、ミカサみたいに強い人は、素敵だと思うよ」



アニ(ミカサ...ね)



アニ「もっと腹筋割ろうかな」ボソッ



アルミン「そっそれはやめた方がいいと思うな...あはは」



アニ「...そう」



アルミン「アニくらいが一番素敵だよ」



アニ「は?」



アルミン「えへへ」



アニ「ばっ、ばかじゃないの。ほら、もう大丈夫だろ?終了時間だし校舎に戻るよ」



アルミン「う、うん。あれ、立てないや」



アニ「...背中乗りなよ、ほら」



アルミン「えっわ、悪いよ」



アニ「いいから、乗りなって」



アルミン「う...うん。ありがとう」



アニ「...」



アルミン「すごいやアニ、僕より背が小さいのに」



アニ「落とすよ?」



アルミン「ごごめん」

アニ「...」



アルミン「あっ」



アニ「どうかしたの」



アルミン「うん、アニからいい香りがするから」



アニ「...そ、そう。この匂い好きなんだ、へぇ」(ミーナ!!やったよミーナ!)



アルミン「うん、なんだろう...カブトムシの腹の臭い」



アニ「えっ」



アルミン「カブトムシの腹の臭い」



アニ「」ドサッ



アルミン「いっ!!いたたたた...いきなりどうし..」



アニ「そっか、カブトムシね...そっかそうなんだぁ」



アルミン「えっ...アニ手加減しっ!!」



アニ「しない!アルミンのバカ!」ギリギリ



アルミン「ギブギブ!!アニ!!ごめんって!!ギブううう」



ミカサ「アニ」



ミカサ「何をやっているの?アニ」



アニ「!!ミカサか...いっいきなり耳元で喋らないでよ」



エレン「おいアルミン大丈夫か?」



アルミン「走馬灯が...見えます...ごめんねアニ...」



アニ「...くそミン!」ダッ



アルミン「あっアニーー!!」



エレン「なんだあいつ」



ミカサ「アルミン、立てる?」



アルミン「うん...」

女子寮



なにあいつ、馬鹿じゃないの

デリカシーない、乙女心わかってない!でも、でも



アニ「...好きだよ、クソミン」



ミーナ「アニ、どうかしたの?」



アニ「...別に」



ミーナ「話してよ...泣いてるの?」



アニ「泣いてない」



ミーナ「...アルミンの事?」



アニ「...」コクン



ミーナ「そっか...」



アニ「...ねぇ、ミーナ」



ミーナ「なに?」



アニ「私、アルミンに嫌われてるのかな」



ミーナ「なんでそう思ったの?」



アニ「...なんとなく」

アニ「あと...手、握られたときに、私が手汗かいてた」



アニ「アルミンはきっと幻滅した」



ミーナ「ふっ...あはは、アニったら可愛い」



アニ「可愛い訳ない、きっと嫌われた、まだ色々ある」



ミーナ「恋すると、些細なことが気になるんだよね」



アニ「...」



私が恋してたのか、あのアルミンに

...まったくバカみたいだ



ミーナ「気が滅入ったときは、いっぱい笑うのがいいのよ!」



アニ「笑うって」



ミーナ「みんなとお話しするの、きっと楽しいはず!」



アニ「みんな?」



ミーナ「恋に悩む乙女達の事よ!!行こう、アニ」ガシッ



アニ「行くって...ちょっと!」



嫌な予感しかしない。もしかして、いつもキャアキャア話している(主にクリスタが)ガールズトークとか...



ミーナ「アニ!こっちこっち!」





クリスタ「あれ?アニが来るなんて珍しい!(*´`)」



ユミル「お前が恋って顔かよ」



アニ(...苦手なんだよなぁ、人と話すの。)



アニ「や、やあ...話すことはないけ」



ミカサ「だいたい察した...アニはアルミンが好き」



アニ「!?」



ユミル「出たよミカサ様の察し能力」



クリスタ「えっ意外!キャー(≧∇≦)素敵!」



アニ(なんなんだ、こいつら)



ハンナ「本当に意外ねー、アニはアルミンのことを敵視しているものだとばかり思っていたわ」



アニ「...」



クリスタ「アルミンいいよね!(?????)」



アニ「うん、アルミンは、可愛くて...いい」



ユミル「可愛いって、なんだそりゃ」



クリスタ「ユミルもベルベ...トの事可愛いって言ってたじゃない!」



ユミル「まぁ、なんつーか、あいつは...可愛くて...いい」



ミーナ「クソワロタ」



クリスタ「で、アニは何が悩みなの?( ?´?ω?)」



アニ「わ、私は...アルミンに、嫌われてるんじゃないかって」



クリスタ「わかるよそれ!行動ひとつひとつが気になっちゃうんだよね(≧∇≦)」



アニ「...うん」

ハンナ「私もすごく共感できるわ!」



アニ「...う、うん」



ミカサ「嫌われてはいない、そう思う」



アニ「なんで?」



ミカサ「アルミンは苦手な人と喋ると胃が痛くなる...でもアニと話した時は、打ち身を痛がってただけだった...ので、嫌われてはいないと思う」



クリスタ「そういえばアルミンっていつもお腹抱えてるよね、でも今日は頭抱えてた!」



アニ「それは、きっと私が蹴ったから...」



ハンナ「蹴ったの!?」



ユミル「わかるわそれ、つい足が出る」



クリスタ「ユミルのとはちょっと違う気がするな...(?? ? ??)」



アニ「できれば...アルミンに好かれたい」



クリスタ「好かれたいなら、まずは褒められることだよねっ!」



ミカサ「いつもと違った感じの髪型を...切るとか」



クリスタ「髪型を変えるのは好みを聞いてからにしようよ!」



ハンナ「それなら、アルミンの好みを聞かないと」



サシャ「ミカサがいるじゃないですか」



アニ「あんたいつからいたの?」



サシャ「最初からでふ、芋食べてたので喋れなかったんです...」



アニ「そ、そう」



ミカサ「残念だけど...アルミンの髪型の好みはよくわからない、ちなみにエレンの好みはわた」



クリスタ「う〜ん、どうしようか..._( _ーωー)_」



ミーナ「じゃあ、髪ゴムを可愛いのにしてみない?」



ユミル「そんなちっこいイメチェン、気付くか?」



クリスタ「アルミンなら、気付くかも(≧∇≦)!」



サシャ「ではそれで行きましょう!」



クリスタ「髪ゴムなら、やっぱりお花だよね!」



ミカサ「アルミンは、確かひまわりが好き」

アニ「ひまわり...か」



ミカサ「色は海の青が好きと言っていた」



クリスタ「じゃあひまわりの髪止め買いに行こう(*^^*)?」



ユミル「買いに行くったって、次の休日はもう無いぜ」



サシャ「そうですよ、外出していい休みは先週終わってしまったので...」



ハンナ「次の外出休日は二年後...卒業で、休みがないわ」



クリスタ「あ...忘れてた、どうしよう!」



サシャ「別の所で攻めるしか無いですね...」



アニ「...みんな、ありがとう。もういいよ」



クリスタ「えっでも...」



アニ「嬉しいよ、こうやって話せるの...それだけで充分だ」



これ以上のめり込んではいけないと、脳が危険の信号を発する。早めに離れよう、こいつらと話してはいけない



ユミル「なんだそりゃ」



ハンナ「まぁ、謙虚ねぇ」

アニ「ほら、夜更かしは訓練に支障がでて危ない。さよなら」



サシャ「そんなとこで気を遣うくらいなら食べるものくださいよー」



クリスタ「そうだね...もう寝ようか、この話題はまた明日!」



アニ「えっ」



ハンナ「そうね、今日決めないといけないわけではないし」



サシャ「アニは明日も話せますよね!」



アニ「えっ...と」



危険の信号が赤く唸る。断ったほうがいい目的は忘れてはいけないんだ、ひと時たりとも。断らないといけない、私は戦士だ。でも



ハンナ「そろそろ寝ようかな、おやすみなさいー」



サシャ「もーお腹すきましたぁ...先に寝ます...また明日!」ボフンッ



クリスタ「私も寝ようかな、また明日?(*゚▽゚*)」



ユミル「クリスタが寝るなら私も。じゃあな、おやすみ」



ミカサ「アニ、私は誰かがエレンに惚れないように恋は絶対叶える...また明日」



アニ「...うん、そうだね、また...明日ね」



ミーナ「...ふふっアニがガールズトークってなんか新鮮!」



アニ「ミーナも...また、明日」



ミーナ「うん、またね?」



灯りが消え、話し声も段々と消えていく。手足が震え、言い様のない罪悪感に包まれた。私は戦士、戦士と脳に言い聞かせ目をつむった

渦巻く罪悪感の中に不思議な安心感が淀み、騙している背徳感がせめぎあう。

背徳感と背中を合わせた様な安心感は、優しく私を眠りへ誘い込んだ。

ミーナ「起きて、アニ!」



アニ「...ミーナ?」



ミーナ「昨日寝たの遅かったから、寝坊しちゃったよ!早く支度しないと!!」



アニ「...っ」ガバッ



ミーナ「ごめーん、先食堂いってる!!」



アニ「そんな酷」



クリスタ「ふあぁお先にー!」



アニ「...!!」



食堂



アニ「間に合った...」



ミーナ「おーアニ!間に合ったんだ!」モグモグ



アニ「おはよ」



ミーナ「おはよう!ご飯運んどいたよー」



アニ「...ありがとう」



ミーナ「ごちさうさまっ!今日はアニより早く終わった?」



アニ(そりゃそうだろ)



クリスタ「あっアニ間に合ったんだ?おはよー」



アニ「...おはよ」



クリスタ「今日も夜更かしするけど、明日は起きるぞっ!?( ?ω? )?」



ハンナ「じゃあ勝負ね、一番早く起きた人が勝ち!」



サシャ「あの...朝食のパンをかけてはどうでしょうか...」



ユミル「バカ、それだと私らが不利すぎるだろ」



ミーナ「サシャはきっと徹夜する!」



アニ「...ふふ」(頑張ろうかな)



次の日、また次の日と月日は流れ、卒業へ近づく度に時間は残酷と私を蝕んだ。



明日、私は裏切る。間接的ではあるが、私が[ピーーー]のだ。

短い時間でも深まった友情、たくさんの友達、応援し合い、実っていった恋、楽しかった時間を全て壊し奪う。





ミーナ「憲兵団行き決定おめでとう、アニ」



アニ「...そうだね」



ミーナ「結局初期メンツで恋が叶ったのはハンナだけかぁ...いいなぁ」



アニ「うん」

ミーナ「うーん、クリスタとライナーは絶対にいけると思ったんだけどなぁ」



アニ「...うん」



ベルトルトとユミルも、クリスタとライナーも...みんな上手く行っていた。2人は一体どんな気持ちで裏切るのだろうか。



ミーナ「まだチャンスはあるけど、アニはどうする?」



アニ「...?」



ミーナ「卒業のダンスパーティーだよ」



アニ「...あったね、そんなもの」



ミーナ「あったね...って、アルミンどうするのよ!」



アニ「告白したところで...」



どうせ明日、死ぬのだろう



ミーナ「そうだ...ほら!あけてごらん!」



アニ「うん...あ」



ミーナ「覚えてる?最初のガールズトークの時」



アニ「ひまわり...どうやって」



ミーナ「お母さんからの仕送りがあるのについこの間気付いて...アニに教えても良かったんだけど、サプライズというか」



アニ「ありが、とう」



ミーナ「アニ、泣きそう?」



アニ「...泣いて、ない」



ミーナ「一度位感動の涙を見せてよー」



アニ「...無理」



ミーナ「なんで?」



『私が戦士でいられなくなってしまうから』



アニ「...無理だから」



ミーナ「ふふっまぁ、いいや!それより、ダンスどうする?もう始まるけど」



アニ「...行かない」



ミーナ「そっか...私も相手いないし、アニと話そっかな」



アニ「...ミーナ」



ミーナ「なぁに?」



アニ「...死なないで」



ミーナ「死なないよ!彼氏が出来るまではねっ!」



アニ「安心したよ」



ミーナ「それ、どういう事よー」



アニ「...ふふ」



ミーナ「アニは憲兵団だから大丈夫だろうけど、アニも死なないでね」



アニ「...どうだろうね」



ミーナ「...所属が違うと、なかなか会えないよね...次会う時、アニの背は伸びてるかな?」



アニ「怒るよ」



ミーナ「あはは、こわいこわい」



アニ「ミーナ...またね」



ミーナ「うん、また明日!」

アルミン「アニ、起きたんだね」



アニ「...ここ、どこ」



アルミン「地下の...エレンが最初に入れられたところだよ」



アニ「そう...私は、これからどうなるの」



アルミン「さぁね、アニはどうなると思う?」



アニ「...そう、きっと...死刑だろうね」



アルミン「...君は10年経っても変わらないね」



アニ「そういうあんたは...変わり過ぎだよ」



アルミン「少しは大人っぽくなれたかな?」



アニ「...全然」



アルミン「あはは、アニは可愛いな」



アニ「な...に言ってんの、こんな」



アルミン「巨人でも、僕の好きだったアニに変わりはないよ」



アニ「ぐ...」



アルミン「アニは、ミーナのことを覚えてるかな」



アニ「...」



アルミン「ずっと昔ね、ミーナに聞かれたんだ」



アニ「...ミーナが、なんて」



アルミン「ひまわりだったら、何色がいいか」



アニ「...」



アルミン「僕は青って答えた、海の色だよ。...その青い茎のひまわり、似合ってる。アニの髪と瞳の色みたいで、素敵だ」



アニ「...あんた、変わりすぎだよ。昔はそんな臭いこと言わなかったのに」



アルミン「嫌いになった?」



アニ「...言わない」



アルミン「思わせぶりな態度はやめて、アニの口から聞きたいな」



アニ「なんて?」



アルミン「...わかってるくせに、またそんな事をいう」



アニ「こんな事してないで、早く上官に女型の巨人が目覚めましたって報告しなよ」



アルミン「僕がその上官に、君を任されたんだよ」



アニ「...はやく憲兵団に知らせな」



アルミン「それがさ、アニを生かすか[ピーーー]か、決定権が僕に委ねられたんだ」



アニ「そんなこと...」



アルミン「みんな壁外の世界に安心しきっていて、残りの巨人のことなんてどうでもいいらしい」



アニ「...そう、じゃあ殺せば?」



アルミン「僕が君を進んで[ピーーー]と思ってる?」



アニ「...思わない」



アルミン「...また質問させて欲しいな。アニは死にたい?」



アニ「私は...生きたい」



アルミン「故郷の、お父様の所へ帰るため?」



アニ「なんで、そんなこと知って」



アルミン「お父様が亡くなったとしたら、どうしたい?」

アルミン「アニ、起きたんだね」



アニ「...ここ、どこ」



アルミン「地下の...エレンが最初に入れられたところだよ」



アニ「そう...私は、これからどうなるの」



アルミン「さぁね、アニはどうなると思う?」



アニ「...そう、きっと...死刑だろうね」



アルミン「...君は10年経っても変わらないね」



アニ「そういうあんたは...変わり過ぎだよ」



アルミン「少しは大人っぽくなれたかな?」



アニ「...全然」



アルミン「あはは、アニは可愛いな」



アニ「な...に言ってんの、こんな」



アルミン「巨人でも、僕の好きだったアニに変わりはないよ」



アニ「ぐ...」



アルミン「アニは、ミーナのことを覚えてるかな」



アニ「...」



アルミン「ずっと昔ね、ミーナに聞かれたんだ」



アニ「...ミーナが、なんて」



アルミン「ひまわりだったら、何色がいいか」



アニ「...」



アルミン「僕は青って答えた、海の色だよ。...その青い茎のひまわり、似合ってる。アニの髪と瞳の色みたいで、素敵だ」



アニ「...あんた、変わりすぎだよ。昔はそんな臭いこと言わなかったのに」



アルミン「嫌いになった?」



アニ「...言わない」



アルミン「思わせぶりな態度はやめて、アニの口から聞きたいな」



アニ「なんて?」



アルミン「...わかってるくせに、またそんな事をいう」



アニ「こんな事してないで、早く上官に女型の巨人が目覚めましたって報告しなよ」



アルミン「僕がその上官に、君を任されたんだよ」



アニ「...はやく憲兵団に知らせな」



アルミン「それがさ、アニを生かすか殺すか、決定権が僕に委ねられたんだ」



アニ「そんなこと...」



アルミン「みんな壁外の世界に安心しきっていて、残りの巨人のことなんてどうでもいいらしい」



アニ「...そう、じゃあ殺せば?」



アルミン「僕が君を進んで殺すと思ってる?」



アニ「...思わない」



アルミン「...また質問させて欲しいな。アニは死にたい?」



アニ「私は...生きたい」



アルミン「故郷の、お父様の所へ帰るため?」



アニ「なんで、そんなこと知って」



アルミン「お父様が亡くなったとしたら、どうしたい?」

アニ「は...?」



アルミン「アニのお父さんはもういない。故郷もない」



アニ「アルミン...あんたなにいってんの...?」



アルミン「...」



アニ「そうだね...もしそうだとしたら...死にたいかな」



アルミン「...じゃあアニ、君はこれから生涯をかけて罪を償うんだ」



アニ「...そうか」



アルミン「...」



アニ「死なせてもくれないっていうのか、そういえばアルミン...あんたはそういう奴だったね」



アルミン「褒めてるの?」



アニ「絶望してるんだよ」



アルミン「まぁ、気が滅入ったときはいっぱい笑えばいいんだ!」



アニ「笑うって、この地下牢でどうやって笑うのさ」



アルミン「ここを出て、旅をするんだよ」



アニ「旅?」



アルミン「アニもまだ見たことがないような所へ、旅をするんだ!」



アニ「私を幸せにしようなんて、馬鹿なことをするね」



アルミン「あはは、馬鹿かな...でもね、君は一回笑う事に罪悪感を抱えることになると思うよ。幸せを実感する度に殺した人達の家庭を思い出して、死ぬ前にどれだけ幸せだったかを考えるんだ」



アルミン「一生苦しむだけさ。嫌なら今、逃げてもいいよ。...どうする?」



アニ「...あんたは、乙女の気持ちを解りすぎだよ」



アルミン「アニ、おいで」



アニ「...うん」

おしまい



アルアニ幸せになーぁれ